水の旅人 侍KIDS

6.5/10
Total 13 reviews
Runtime   106分
Language   日本語
Area   日本
Written   末谷真澄
In Theaters   Jul,17 1993
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水の旅人 侍KIDS Plot

時空を越えてやって来た一寸法師のような小さな侍と少年との交流を、自然保護などのテーマを織り込みながら描くSFファンダジー。監督は「はるか、ノスタルジィ」の大林宣彦。末谷真澄の原作『雨の旅人』(マガジンハウス・刊)をもとに、末谷が脚本。撮影は「はるか、ノスタルジィ」の阪本善尚が担当。全篇の九〇%が合成シーンで、一寸法師のような少名彦役に「僕らはみんな生きている」の山崎努が挑戦している。主人公の少年とその姉役はそれぞれオーディションにより新人が選ばれ、また原田知世が「時をかける少女(1983)」以来久々に大林映画に出演したのも話題となった。

水の旅人 侍KIDS Actors

水の旅人 侍KIDS Photo

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水の旅人 侍KIDS Comments (3)

xwcwiw
xwcwiw
少年が河原でたまたま助けたのが一寸法師のような老武士(山崎努)で、弱っているようなので家に持って帰る。
この一寸法師は水の精ということで、自然破壊による水質汚染の影響を強く受けていた。
環境問題が根底にあるファンタジーだが、ハリウッドほど楽しくならないのは何故だろう。
otgoafn
otgoafn
30年くらい前の映画で女優の伊藤歩さんが子役の頃で新人でしたが存在感はありましたし主人公の少年も良い味を出していました。一寸法師の山崎努さんはお爺さんですが動きが可愛いです。山崎努さんだけ小さいのでCGでの撮影、昔だからCGはちゃちいですが当時の技術としては凄いと思います。内容は面白くて今見てもはまります。
Ertlcracclo
Ertlcracclo
一寸法師のような身の丈の老侍と少年の交流を描いた、大林宣彦監督1993年のファンタジー作品。
子供の頃、劇場で観た記憶がある。おそらく見るのもそれ以来。
言うなれば、20数年振りの“再会”!

何と言っても見所は、全編の8割以上にも及ぶというハイビジョン合成。
さすがに今となっちゃあ粗い部分もある。特にOPは…。
でも大部分は、当時の邦画の最新技術を駆使した最高レベルの合成映像はなかなかのもの。
同年ハリウッドで『ジュラシック・パーク』が見る者を驚かせたように、邦画界では画期的だったろう。
当時タブーであった水との合成、邦画としては珍しいド直球のファンタジーに挑んだ、大林監督の意欲作でもある。

ファミリー向けファンタジーで身長17㎝の小人侍を、山崎努が演じるのもユニーク。
猫と戯れたり、ちっちゃい身体でキッチンに迷い込んだり、スーファミで遊んだり、レコードの上でジョギングしたり、カラスと格闘したり…。
でも、そこは名優。
ちっちゃくても作品をビシッと締める存在感。武士道を体現。

この老侍・少名彦は何者か…?
タイムスリップして現代にやって来た侍…ではあるまい。童話ならまだしも、幾ら何でも小人侍なんて居る訳がない。
少名彦は、水源から川の流れに乗って海を目指して旅している、水の守り神。
交流を育む少年・悟は気弱な性格。ピンチに少名彦は駆け付け、助ける。守り神であり、侍!
悟もこの小さな師から、勇気を学ぶ。礼節を学ぶ。自然を愛する心を学ぶ。
少名彦を守り、海へ連れて行く事を誓う。
しかし、現代の汚れた水が少名彦の身体を蝕み、衰弱していく。
少名彦の為に、悟は学校のキャンプで訪れた山奥の水源の水を持ち帰ろうとするが…。

童心に返って楽しめるが、作品的には邦ファンタジーの名作にはなり損ねたかな、と。
悟のピンチに駆け付けるシーンやカラスとの格闘は、スピーディーな演出や編集、合成技術で遊び心たっぷりだが、ちとドタバタ子供向け過ぎ。
展開的にも、所々雑で解せない部分もある。
でも、王道的な子供の成長と冒険、少名彦を通して描かれる自然保護、欠けがえのない出会いと交流…。
大林監督らしい意欲的な作りや技術。
名作ファンタジーにはなり損ねたが、邦画の中でも好編ファンタジーである事は確か。

悟の亡き祖父役として写真で登場するは、大林監督作品に何度かゲスト出演している本多猪四郎監督。
本作は、大林監督が師と仰ぐ本多監督の数々の特撮作品へのオマージュだとか。
また、全体的に藤子・F・不二雄作品のような雰囲気も感じ、悟の机に『ドラえもん』の漫画があったのも少なからずのオマージュだったのかも。
この2点、個人的にとても気に入った。

でも一番気に入ったのは、悟の父のある台詞。
「子供の時はいっぱいの宝物を隠せ」
洋邦数々のファンタジー然り、子供の時にしか訪れない秘密の出会い、冒険、交流…。
それは子供時分から大人になった今でも、尊い宝物。