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あこがれ Comments (4)
ベルナデット・ラフォンの夫であるジェラール・ブランとは、確執があったようです。
僕が見たのは、高校生の頃だったと思いますが、男の子には誰にも覚えがある少年が年上女性に抱く憧憬、あこがれを短い短編の中で見事に演出していると思います。
木漏れ日の中を自転車をこぐベルナデット・ラフォンが、とても眩しかった。
トリュフォー・ファンを自認する僕の3つの指には、入るだろうくらい好きな作品です。
ベルナデット・ラフォンが、とても美しい。
YouTube:にあげました。
自主製作の短編を経て、トリュフォー監督の瑞々しい感覚が、この処女短編に総て現れています
スカートを翻して自転車を走らせる綺麗なお姉さん
子供達の悪ふざけを挟み
終盤の黒衣で沈んだ姿の彼女
見事な構成力、演出力で感嘆するばかりです
ヌーヴェルヴァーグとは、スタジオ撮影や作為がかった俳優の演出を否定し、屋外撮影、同時録音、即興演技を重視する作法だとか。そこから出てくる内なる抒情を重視するという点でジャズと共通すると思います。
本作は、5人の悪童が主人公。常日頃からあこがれを抱く女性を追いかけ、婚約者がいることを知り、腹いせに婚約者に嫌がらせをするという何でもない内容です。それでも、何でもないのを何でもないままにしないのがフランス映画の特徴。
「あこがれ、おいかけ、婚約者に対して復讐をしてやろうと思い、その感情が恋だということを初めて僕たちは学んだ」のようなセリフが出てくるあたりから、作品が覚醒されてきます。そして、偶然にも不幸が起こり、少年たちの初恋は甘酸っぱいものになるわけなのです。
フランソワ・トリュフォー監督の本作のスタイルを観ていると、その精神はパトリス・ルコント監督までしっかりと受け継がれているのが確認できます。フランス映画というのは、どこか牧歌的でありながら人生の甘い所だけでなく、酸っぱい所もしっかり含んでくる。そして、それでもやはり人生は夢のようなものだと。本当に人を育てる映画って、こういう映画なのだと思ったりします。
これから、またTUTAYAの往復が始まりそうです。