花腐し

7.0/10
Total 10 reviews
Runtime   137分
Language   日本語
Area   日本
Written   荒井晴彦
In Theaters   Nov,10 2023
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花腐し Plot

「火口のふたり」の荒井晴彦監督が綾野剛を主演に迎え、芥川賞を受賞した松浦寿輝の同名小説を実写映画化。原作に“ピンク映画へのレクイエム”という荒井監督ならではのモチーフを取り込んで大胆に脚色し、ふたりの男とひとりの女が織りなす切なくも純粋な愛を描く。廃れつつあるピンク映画業界で生きる監督の栩谷は、もう5年も映画を撮れずにいた。梅雨のある日、栩谷は大家からアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関はかつて脚本家を目指していた。栩谷と伊関は会話を重ねるうちに、自分たちが過去に本気で愛した女が同じ女優・祥子であることに気づく。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れはじめる中、それぞれの人生が交錯していく。綾野が栩谷を演じ、「火口のふたり」にも出演した柄本佑が伊関役、「愛なのに」のさとうほなみが祥子役で共演。

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花腐し Comments (20)

Nssghxompki
Nssghxompki
ネタバレ! クリックして本文を読む
シネコンではもうほぼ見られず、単館公開でしか観られなくなったピンク映画。自分はピンク映画の全盛期は全く知りませんし、これまで観たピンク映画は数えるくらいです。
今作はピンク映画に携わっていた栩谷と伊関という2人の男と、互いが過去に付き合っていた祥子という女性との話という切り口はだいぶ重めじゃないかなと思いましたが、全体的に見ると笑えるところもあった面白い作品でした。

序盤の栩谷の友人の監督の通夜のシーン、この導入の時点ではあまり期待できないなという入りでした。弔う場所で言い争うシーンがある映画の大半はそのノリを引き継いでしまう作品が多かったなと思ったので、大丈夫かなと思いましたが、アパートの立ち退きの件で偶然出会った栩谷と伊関のアパートの一室の話し合いから一気に面白くなりました。

過去に付き合った女を思い出し、それが全く同じ女だった事を途中まで気づかず、未練タラタラな事を酒とタバコとツマミと共に語っていく過去の話が今作のメインストーリーになっており、過去はカラーで描写され、現在はモノクロで描かれるという対比も良いなと思いました。
童貞の喪失や酔いの勢いで及ぶ行為と、当時の2人の価値観が行為に出ているのが印象的でした。
今作はしっかりと性行為を映す作品なので、それが苦手な方(そもそもR18+の作品は観に来ないと思いますが)はずっと目をそらさなきゃいけない作品です。
役者陣の動きや息遣いがリアルで、濡れ場の細部を事細かく映しており、最上級のAVを見ているかのようでした。
AFをするシーン、普通なら見るに耐えないものになるはずなんですが、マーガリンを塗って無理くり挿れてしまえ!というノリでやる事によってコメディになっていたのが面白かったです。

そこからは2人が別れた流れを描いており、仕事がうまくいかない様子や募り募った不満だったりと、別れ方に特別なものはありませんでしたが、2人とも子供ができたというところが共通しており、父親になる事の責任だったりは覚悟ができない人にとっては重荷すぎるんだなと思いました。

ラストシーン、アパートを徘徊する栩谷が長く映されますが、長いなーと口に出てしまいそうなくらいには長かったです。小説の修正シーンで割と終わりそうな雰囲気があったのに、これを追加したのは冗長だなと思ってしまいました。
エンドロールではほなみさんと綾野剛さんとのデュエットでの歌唱、しかも超全力でやってくれて、暗く沈みそうなラストシーンを払拭するかのような迫力がそこにありました。

エロスの塊のような作品で、現代ならではのピンク映画を楽しむことができました。上品なアレンジが効いてるので、本来のピンク映画に挑戦する勇気はいまだに出ませんが、いつかは見にいけたらなと思います。

鑑賞日 11/27
鑑賞時間 12:45〜15:10
座席 D-13
Rmpontleanctai
Rmpontleanctai
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綾野さんと柄本さんは好きな俳優なのですが、映画のほうは今一つ合わなかった。脚本がくどく感じてしまったのと、彼らの彼女への態度があまりにも、というのと彼女が唯々諾々というのが私には理解できなかったので。人それぞれというのはもちろんですがそれでもなお、という感じ。火口のふたりや、の充足な印象のお話のほうが好きかな。
Ceosdkaatanmth
Ceosdkaatanmth
公開前から評判も上々で、大好きな綾野剛と柄本祐の両人も同時に観れるし良いことづくめ・・と期待大で劇場へ向かう。ある女性は男性と心中してしまいます。立ち退きを迫られる側と要求する側の2人のかつて愛した女性が心中をして命を絶った同じ人物だった・・・。なんてドラマッチックな展開なんだろうと思ったりもするけれど、個人的にはなんだか女々しいダメダメな男二人の物語だった!と言うのが正直な感想でした。もしも敏感に文学的な匂いを嗅ぎ取ることが出来たのなら、思いっきり愉しめたと思う。が、残念ながら私には面白さが見つけられませんでした。劇中に何か所か東日本大震災の時のことや政治的な発言が有ったが、なんだか前後の繋がりやストリーと無関係な気がして、どうしてここでそのセリフが?と突っ込んでしまう私。
芥川賞「花腐し」を読みたくなりました。
Arleeysrsd
Arleeysrsd
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荒井晴彦が、松浦寿輝の小説を基に、ピンク映画に関わる二人の男と一人の女の性愛の日々を映画化。原作小説を相当翻案しているそうで、荒井自身がかつて主戦場にしていた、今や消え行くジャンルであるピンク映画・ロマンポルノへの惜別の思いを込めたような作品となっている。
冒頭の心中から葬式あたりは、主人公の綾野剛の表情や話し方もあって、陰鬱な雰囲気だが、雨をくぐって立ち退きアパートに住む柄本佑と出会ってから、一気に物語が転がり出す。現在はモノクロ、過去はカラーという、常套手段とは逆にしているのが面白い。大家が歌う「君は天然色」に引っ掛けていたことに、後から気付いた。
「ラストタンゴインパリ」「卒業」「セントエルモスファイア」「カスバーハウザー」といった数々の映画を取り上げているのは、映画好きとして嬉しいところだか、これも荒井晴彦の創作だろうか。
綾野剛は、暗い中でも時折優しさを見せている。柄本佑は、持ち前の軽さとあっけらかんとした感じで、うまく対照を示している。さとうほなみは、脱ぎっぷりはよいが、あまりに普通っぽくて、ファムファタールの危うい感じはしない。
女と別れるきっかけが、二人ともに女が妊娠したからというのは、ちょっとベタな気がした。韓国スナックから戻った後で、女二人とまぐわうシーンは、意味がよくわからない。初期若松プロの白黒ピンク映画を再現したかったのだろうか。
前作「火口のふたり」では、災害にへこたれないエネルギーを感じさせられたが、今作では、ピンク映画業界の衰退や、震災後の政治情勢を含めて、「諦め」に近いものが感じられ、いわば荒井晴彦の「遺言」を見せられたような、ある種の寂しさを感じた。(「さよならの向こう側」も深読みすると…)
本人へのインタビューでは、まだまだ映画作りへの意欲はあるようだが。
Minkhxsopgs
Minkhxsopgs
「火口にて」の荒削り感が好きだったので見に来た。
監督のポルノオマージュファンタジーなんで、妙に安っぽい感もあるが、世知辛い現実部分モノクロが上手くそこらへんを救って質感補っていたような気もする。あとキノコ栽培ベッドルームはなかなか四畳半サイバーな感じがカッコよかった。

時代も変わり、柄本とか最近の若手俳優達が変に事務所に縛られず、地上波ふくめメジャーマイナー股にかけ、こういう低予算映画にチャレンジして行く姿はカッコ良いと思う。綾野もぼちぼち活動再開かな、この仕事続ける気があるなら身辺整理して良い仕事して欲しい。
実は、お恥ずかしながらさとうほなみがゲス極のほな・いこかだと初めて知った。裸見てても「ドラマーの裸」に頭で変換されて妙な気持ちだった。演技はまだいらん事してる感あるが脱ぎっぷりも気持ちよく、度胸ある人だからどんどん上手くなる気がする。出演作も2000年以降からだから、不倫事件きっかけでミュージシャンとして食っていくの不安になって演技始めたんだろうか?
多少経験あったのか?
まあ、女はみな女優って言うからね。

MINAMOやNinaも見れてラッキーである。

あと、ずっとハナフシって読んでたバカすぎる私。