8.0/10
Total 10 reviews
Runtime   144分
Language   日本語
Area   日本
Written   石井裕也
In Theaters   Oct,13 2023
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月 Plot

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月 Comments (9)

Onxismskgph
Onxismskgph
テーマやストーリーに賛否はあるかと思いますが、作品としては素晴らしく、宮沢りえ、オダギリジョー、二階堂ふみはもちろんの事、磯村勇斗は狂気すら感じる圧巻の演技で最高でした。残念ながら大手作品でないこと取り上げにくい題材であることから番宣も難しそうで興行収入は厳しそうですが(頑張ってほしいが)石井裕也監督には今後も期待大です。角川原作だからか昨年9月14日にオリンピック関連疑惑にて逮捕されたKADOKAWA会長の角川歴彦がエンドロールの最初に出てきて違和感があった。
Elecwestonn
Elecwestonn
とても引き込まれて食い入るように観ました
実際の事件の悲惨さから、そこに関しての思いを語れるほどの語彙力はないのですが…

「月」というタイトルが、最後にそこにそうくるのかと、なんとも言えない気持ちになった。
全体を通してずっと画面が暗く、だからこそ最後の明るい未来を示す様な光に違和感すら覚える

磯村くん、私の中の2023年最優秀助演男優賞です!二階堂ふみさんの異質な感じもいいし、わずなか出番で心を持っていく高畑淳子さんよ…

鑑賞後数日間「あの歌」が頭から離れませんでした
Spxhmgnoksi
Spxhmgnoksi
ネタバレ! クリックして本文を読む
過去に津久井やまゆり園で働いており、7.26もそれ以降も法人に所属していた身として、色々なものを(無論、清濁併せ吞んで)見聞きしてきた人間としては書かなければならないと思い、筆をとっています。プロのレビュアーではありませんので乱筆乱文、ご容赦ください。

✴この作品を観た人、このレビューを見ている人、業界の方、できるならばここを起点に感想と議論を重ねて行って欲しいです。事件を風化させないためにも、自身の障碍者観を世間に照らし合わせるためにも。

公式には明言をしていないけれど、あの事件をモチーフとした映画であったらしく、
関係者さんのご厚意もあって7月に試写会で鑑賞させていただきました。

きつかったです。
冗談でも何事でもなく、上映中止にすべき作品だと思います。
その時もその後も感想は同じなんだけれど、あるライターさんから「思ったのならそれを文章にしないと」とアドバイスを受けたのでここにつらつらと書いてみる。
はっきり言って辛らつだし、思い切りネタバレなのでそういう意見を聞きたくないという方はここで回れ右を推奨します。

・はっきり言って辛い。それは同席された知り合いの映画監督さんとも意見は同じでした。
・大前提として、「これをもってやまゆり園事件というものを理解したと勘違いされるのは甚だ心外」ということです。それが全国上映をされて流布することが恐怖でしかない。
・ネタバレになっていきますが、個々のエピソードに連続性がないし、そのエピソード、いる?というものが多い。
・例えば宮沢りえは震災311を経験して小説にしたということだけど、その経験が映画本編のどの行動にもかかわってこない。
・二階堂ふみも作家志望の施設職員ということだけど、作家である必要性はほとんどないし、この辺りのエピソードも作中で触れられるけれども内容には全くかかわってこない。
・二階堂ふみの家族構成にゆがみがあった事や、キリスト教徒であることも作品の中で紐づけされているわけでもない。途中ワインを飲み干す場面があったけれど、あれはユダの裏切りのオマージュかな?だから??という感じ。
・さとくんの人となりについては当初利用者思いであった青年が壊れていく、という流れはあるけれどもその変化があまりにも唐突で、職場に人間関係との軋轢や誰にも言えない環境によって徐々に壊れていくというわけではなく、あるエピソードをもって唐突に「壊れる」表現になっている。
・しかも壊れる要因が利用者さんの行動によって。という感じでこれではまるで「障害のある人が原因で事件が起きた」という印象に観客をもっていこうとしているようにも見えてしまう。
・職場の環境は確かに劣悪であったように表現されているけれども、それも個々のエピソードとして捉えられているだけで連続性を持たない。
・その後さとくんは文字通り壊れていくわけだけど、それを止められていない周りというのも違和感が残った。ドキュメンタリーでない以上、どこかでアンチテーゼのような場面や意見を見せる事や何かしらの希望を残すような表現を盛り込むことだってできたはずなのに、そういったことはしないでひたすらにさとくんという人物を「巨悪なサイコパス」として暴走させていく事に製作者側が執心しているような感じであった。
・多分、現場では流れを止められるような出来事はなかったのだろうから、ある意味事件を題材とした映画としては正解なのであろうけれど、それでも抗った人たちがいた事は知っているし、優性思想というものにノーを突き付けようと必死に努力した人たちがいた事は知っている。そういった人たちの取り組みを載せないで、もしくは(文字通りの)暴力でねじ伏せてしまう作品の流れは、事件をモチーフにしていながらあえて客観性を捨てて製作者側の都合で事実を歪曲して伝えようという意図すら感じてしまう。
・そして作品中最も問題があると感じたところだが、さとくんの彼女が聴覚障碍者という設定についてだ。
・作品中、さとくんが彼女に事件をほのめかす場面がある。その場面があろうことか、聴覚障碍者でなければ事件を防ぐことができたような表現になっていた。これには唖然とした。まるで彼女が聴覚障碍者だったから事件は起きてしまった。と言わんばかりの最悪の改変だと思う。
・無論さとくんの彼女の描写の中で聴覚障害であることが作品のストーリーラインに関わってくるのはほぼこの場面だけ(他にもいくつかあるけれど、正直同じような表現。「耳さえ聞こえていれば…」と思わせたい意図が見える)。これはもう悪意があるとしか言いようがない。この場面は怒りを通り越してあきれた。
・この表現に関しては聴覚障害者の当事者団体ははっきり言ってクレームを入れるべき内容に思える。それは観終わった後同席した方々とも話題に上がった。
・かくして事件は起きて作品は終わるんだけれど、ここで終わらせて何がしたかったのかがより分からなくなる。事件を乗り越えようとか、何かが問題提起されるわけでもない。
・総じてこの内容で144分はまったくもって理解ができない。時間を無駄にしたと見終わって正直思った。
・無論「はっ」となった瞬間もあった。きーちゃんを殺したさとくんがきーちゃんの亡骸に「かわいそうに」という場面などは心のないと言っている障碍者にさとくんが無意識に「かわいそう」という感情を抱いている。イコール人として無意識ではまだ認識しているという心の動きを表しているようで良い?表現であったと思う。
・総じて薄い、テーマ性の乏しい作品でした。
・やはり不安なのはこれが10月から全国上映されて事件の背景が障碍者にあったんだと世論が信じてしまうことだろうな。と思う。本当にあった事はもっと根が深くて、現在はどうなっている。ということも知らずにやはりこの事件については闇に葬っておくべきだ。障碍者は施設に入れておくのが正解なんだ。という結論に至られてしまうのだけは避けるべきだと思う。
他の方がどう感じるのかは分かりませんが、私はこの作品、非常に危険性をはらんでいると感じました。
・同席した映画監督さんの話、「今世に出ている事や世間が知り得ている事は裁判の証言だけで、それを料理した場合、あれが限界。

『私達や関係者が知っていても世に出ていない』

事を出すわけには行かなかった。ある程度ノンフィクションに沿った映画というものは確定した事実以外は中々とりあげられないから」という言葉が悔しいけれど腑に落ちた。
・だからこそ、この事件がまだまったく掘り下げられていないのだということを知って欲しい。まだまだ世間には広がっていない事があるのだということを知ったうえでこの映画が投げかけている問題を一人一人が考える切欠になってくれる事を祈っています。

追伸
やまゆり園のスタッフルームは扇風機ではなくエアコン完備で机もちゃんと事務机でした。
あと、居室のドアに設けられている窓は丸じゃなくて四角でした。
そこだけは訂正しておきたい。

最後に、あの事件で亡くなられた19名の方々のご冥福を心よりご祈念いたします。
Pgnxksmhois
Pgnxksmhois
石井裕也脚本監督。極限に追い詰められた人間の、本音と建前を剥き出しにさせられる。回答が無い、という回答が許されない追い詰められ方を、観客に強いる。宮沢りえ、二階堂ふみ、オダギリジョーも素晴らしいが、なんといっても磯村勇斗が凄い。この四人は演技賞レースを席巻するのでは?もちろん石井裕也氏も脚本監督ダブル受賞あるかも。
Atrccnhayi
Atrccnhayi
試写会で鑑賞させて頂きました。観終わった後も心に人としての尊厳とは何かを重く考えさせられる映画でした。