ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ
プロット
西ドイツ・ジャマイカ合作
Feb,09 In Theaters
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
プロット
アメリカ
Feb,09 In Theaters
テルマ&ルイーズ
プロット
アメリカ
Feb,16 In Theaters
ネクスト・ゴール・ウィンズ
プロット
イギリス・アメリカ合作
Feb,23 In Theaters
落下の解剖学
プロット
フランス
Feb,23 In Theaters
悪魔がはらわたでいけにえで私
プロット
日本
Feb,23 In Theaters
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TAR ター Comments (20)
今、この時代に語られるべき物語です。
序盤はまるでドキュメンタリーを見ているよう。
ケイト・ブランシェットの演技がとにかく素晴らしい。
表面には出ないように取り繕いながらも、その内面は興奮でゾクゾクしているのが手に取るようにわかり、その生々しい感覚が見ているこっちにまでダイレクトに伝わってきて、一緒にゾクゾクしました。
常に凛とした女帝のイメージをまとっている彼女が、恋する乙女みたいに骨抜きになってる演技は滑稽でもあり、かいがいしい演技は傷ましくもある。
さすがはアカデミー主演女優賞ノミネート。
今年のアカデミー賞のテーマは“ハリウッドドリーム”
平等なチャンスと正当な評価。「映画で夢を創る人の夢が叶うハリウッド!」だったと感じるので、エブエブ旋風が巻き起こるのにも納得。
でも、マイオスカーはブランシェット様に捧げたい。
どんな社会にも大なり小なり力関係があり、権力者の采配で決定することも多い。
とくに技術や数値など目に見える評価ではなく、表現力や芸術性といった主観に左右される分野では、実力の正当な評価はなかなか難しい。
ましてやプロとして対価を支払われる立場ともなれば、様々な利害関係も生じる。
そんな悪い慣習がはびこる業界に意識改革が起こっているのは誰の目にも明らかです。
アカデミー賞も、ボイコットやmeetoo運動を受けて差別/格差/ハラスメントを無くす取り組みが始まり、今年の賞に結びついたと感じています。
その一方で、急速な意識改革による“いきすぎた弾糾”が生じているとも感じます。
あたかも敗戦国の戦犯のような責められ方で全てを否定される。
実際、人の意識を変えるということは、敗戦国と同じような衝撃を受け入れることに他ならない。
昨日まで崇拝していた存在が悪になり、信じて疑わなかった価値観が覆される。
ローラーで地ならしをするように、関与の大小や影響に関係なく全てをリセット。
乱暴な荒療治だけれども改革するにはそれぐらいのことが必要で、私たちは今そのインパクトを目の当たりにしているのだ。
最新の価値観に照らし合わせて再評価していくなかで、過去の作品を擁護するのは甘さなのか?
悪しき価値観を引きずることになるのか?
一つの音から次の音へ。一つ一つの音の繋がりが音楽となり未来に続いていく。
歴史として振り返った時に、やっと答えが見えるのかもしれない。
本作の主人公は悪しき慣習のなかでサバイブしてきた。
音楽が自分を幸せにしてくれる筈が、いつしか地位や名声の為に音楽を利用して、周囲の人をも利用していた。
冷蔵庫の音にも過敏だった彼女は、街の雑踏の中に音楽を聴く。
音楽に優劣が無いように、人にも優劣はない。
全ての音楽に敬意を表するように、音楽を創る人、奏でる人、全てに敬意を表する。
そこから生まれた音楽は聴く人々の心に響き、またその聴衆にも優劣はないのだ。
圧巻のラストに心が震えました。
映像も音楽もリディアにも満足
孤独に彷徨い続けるリディア
公開前なので感想が書き辛いけど、モンスターにはなりたくない
SCREENさん、試写会をありがとうございました
権威的な顔を見せたかと思えば親の顔も時折覗かせる。講義やインタビュー時などの長回しとあの膨大な台詞の数……、彼女の実力たるものをありありと見せつけられた。
本作はほぼ不協和音が鳴り響いている。
順調だったはずのリディアのキャリアは、あることを境に崩れてしまう。転調してまた転調して、この作品そのものが協奏曲のよう。
指揮者の命である聴覚を使ったリディアの心情の演出と、まだまだ男性社会なクラシック界で生きるレズビアンという設定も面白い。
若手指揮者の告発が真実なのか、フランチェスとの過去の関係などなど、白黒はっきりさせない部分が沢山ありスッキリしないけど、見応えはあった。
ちなみに、撮影現場で同時録音された音源が劇中で使用されているとのこと。サウンドトラックのクレジットには、ケイトの名前が“指揮者”として記されているというからさらに驚き(映画評論より)。
今作はケイトの一人勝ちです!