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ねばぎば 新世界 Comments (12)
しんどい思いをされている方が多いのに、他方、メディアで報道されるまでは、「ああ、そうだったんだあ、知らなかった」のままで終わってしまうテーマ・社会問題について、イメージしやすい部品を、精巧に組み立てて、紹介してくださっています。
ちなみに、今回、主演と監督をつとめられた、上西雄大さんの舞台作品、「コオロギからの手紙(平成31年作品)」をご参照ください。実は、下地となっている、もう一つのテーマだと思うのですが、今回の映画作品より比重を置いて、ご紹介されています。
主演は浪速のロッキー・赤井英和さん、ひとくずの上西雄大さん(上西さんは監督、脚本、プロデュースも!)
ひとくずはシネマロサで見たんですけど、ねばぎばは新宿のK's cinemaで。
本当は8月15日に行きたかった!(上西さんはじめ、出演されてる俳優さんたちに会えた!)
菅田俊さん悪いなーどう見てもガチやなー笑
本当に面白かった!
上西監督の次回作も楽しみです、応援してます🧸✨
あ、ちなみに和泉修さんはいなかったです笑(関西出身で自分世代とかやと、赤井さんが出てる番組には必ず和泉修さんがいるイメージ!笑)
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良かったら検索してみて下さい🐈✨
「ひとくず」に続く、上西監督作品ということで、どんな映画になっているか、期待しながら観ました。
上西監督の作品は、決して洗練された作品ではありませんが、泥臭く、人間的で、温かみのある作風だと思います。
今回の話も「ひとくず」同様、子供が、ひとつの起点となり、話は展開していきます。
社会の底辺で生きていると言える男達が、“武”という子を助けようと、大阪の西成という街を、右に左にと駆け回ります。
社会の底辺に生きていても、人のために尽くそうとする人間の心が描かれていきます。
ラストも、主人公のコオロギが撃たれて殺されてもよさそうなものですが、すべてハッピーエンドで終わります。
難解で悲劇的な方が、芸術的であるかのような風潮がありますが、このハッピーエンドこそ、本物の力量を必要とします。
オーソドックスなストーリーを、しっかり撮っている作品は、真に見応えがあります。
これからも、良い作品を期待しています!
いろいろ思ったことがあるので無粋を承知で書きますね。
やっぱ映画って、脚本と役者と映像と音(音楽)と編集の融合で成り立つものだと思うんですよ。
特に個人的には、映画を観る悦びの大部分が映像と編集によるものなんです。
で、
この作品、2時間弱あるんですけど、鑑賞中ずーーーっとストレスでしょうがなかったんです。
というのも「ひきの画」が極端に少ない。
シーンや場所が変わっても、人のアップしかない。
せっかく同じ空間で会話しているのに、顔のアップの切り返しばっかり。
本当に顔のアップ、アップ、アップ。
それしかない。
画面が狭い。
息が詰まる。
画角が極端に狭い。
狭い部屋での撮影だと、本当に機材が足りなかったのか?と思うほど、
画面の両端に人を入れるのがやっと、みたいな画角が多数。
だから、本当に適当にカメラを据えた、みたいな「なんで?」みたいなカットばっか。
特にひどいと思ったのが、和室で子供との再会を喜ぶ父親の頭頂部ばっか映ってるカット。(しかも頭髪が薄い)
なぜオッサンの薄い頭のドアップを見せられないといけないのか?
このカットの意図は?謎。
あと、宮古島で海の中の父親へ駆け寄る子供の感動的()なシーン。
走っていくカットは必要だろ!?なんでないの?
普通の感覚なら、画面の左から右へ走っていく子供を、横ドリーで撮るでしょ!?
そこへ音楽をバーーーンと流して、超感動的なシーンにできるやん!
そういう、少なくとも「いいシーン」での決定的な、印象的な画が全くない。
監督さん(コオロギ役の方)は劇団出身らしいので、そのへんの事情には暗いのかもしれない。
だったら撮影監督が適切なアドバイスをしたらいいのに!
テレビ版座頭市で、それこそ顔のアップばっかで一本つくろうとした勝新太郎に、
ベテランの撮影監督が「それでは成り立ちません」とそのアイデアを拒否した、というエピソード、
春日太一の本だったかな、で読んだ。
低予算でもやっぱり「マストなカット」はあるはずだし、そういうのをなんで押さえてないのか不思議。これは撮影監督の責任。
冒頭、せっかくの新世界を闊歩する赤井英和のカット。
レンズはちゃんと拭いとけ。
ストーリーはともかく、舞台ではない「映画」を観ている悦び、
映像の力、編集の力をもっと信じて映画を制作してほしい。
またまた個人的感想だけど、別に舞台も観に行くから他意はないんだけど、
劇団員芝居は映画には向かない、と思う。
大仰。クサい。わざとらしい。
その点、小沢仁志が出てきたときには「映画」らしくなってたわ。
あとさー、
ラストカットよ。
途中でクレジットはさんでるんだからさー、
別に続けて弁天埠頭で終わる必要ないやん。
それこそ冒頭と同じで、新世界を闊歩する二人で終わればよかったのに!
で、もう一回「ねばぎば新世界」のタイトルをババーーンと出すのよ!
これだけでも、おおーってなると思うんだけども。
そもそもこの映画を観ようとおもったきっかけが、予告編の上西雄大。
これはもしかして、とてもいい役者さんなんじゃないだろうか、と。
鑑賞後の感想も全く変わっていない。
この人の良さを引き出せる、最高の監督と最高のスタッフで別の映画を観てみたい。