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東京島 Comments (20)
正直、この映画化はつまらなかったです。
もっと、面白く映せたはずだと私は思いました。
期待損でした。
20151207もう一度見ました。
なんだか、前見たよりも面白く感じた。
ああ、ああそうだったwみたいな感じの楽しさです。
映画全体の印象を一言でいうと、”無人島を舞台にしたロードムービー”でしょうか。いろいろなできごとが次々と起こり、登場人物の気持ちも行ったり来たりを繰り返しますが、それでストーリーがどこかに収束するわけでもなく、なんとなーく終わります。カタルシスがない、と言えばいいのでしょうか。私は、ロードムービー系は苦手です(^^;)。
作品のテーマは”女は強い”ということに尽きると思いますが、その意味では木村多江のような、ちょっと地味めの人をキャスティングしたのはよかったと思います。こういう人でもサバイバルになるとこんなに強くなるのか、というギャップが表現できるので。
窪塚洋介は、良くも悪くも窪塚洋介でした(^^;)。無人島なのに協調性がなくて、屈折していて、いつものようにイッちゃってるキャラ。落下事故以降はじめて彼の演技を見ましたが、まったく変わっていませんでした。
その他大勢の若者たちはフリーターで、仕事が嫌で逃亡してきたという設定。イマドキの若者らしく描こうとするとああいうふうにしかならないのかもしれませんが、とにかく計画性もなく忍耐力もなく移り気で、その瞬間が楽しけりゃいいじゃん的な奴らばかり。もはやイマドキの若者ではない私としては、見ていて結構イライラしますね。
原作はまったく知らずに観たのだが、これにはベースとなる
アナタハン島の女王事件というのがあって(すごい!)こちらの
史実を読んでいる方が数倍面白かった…というか怖かった^^;
まぁなんというか…どんな女だろうと(木村多江じゃなくても)
あんな状況下になれば、男は皆ひとりの女に集るだろうな~。
いわゆる性的な欲求が強く描かれる話になるのかと思いきや、
なんだかコメディタッチでけっこう支離滅裂、あり得ない話に
仕上げきったところが…良いのか悪いのか、といったところ。
私は正直、主人公の女にもっと共感できる要素があるのだと
思い込んでいた。彼女が男から自立して大活躍する話になる、
なんて勝手に想像していたもんだから、アレまぁ…という感じ。
でも結局、こんな立場は経験してみなければ分からないけど。
生きるか死ぬか、永住するのか出ていくのか、一瞬の判断が
自分の命を左右するギリギリのサバイバル合戦である。
男を武器にしようが、女を盾にふるまおうが、生きるためなら
何だってやるさ!という感情の表し方が功を奏し誰もが巧い。
だが…よくよく考えればその大量に上陸するフリーター軍団は
過酷なバイトから逃げてきた連中なので、男らしいはずがない。
そんな奴らから1人選んだところで、寸での所で逃げ出すはず。
後半に出てくるワケ分からないフィリピーナや、謎の中国人達
の方が(汚いけれど)よっぽどサバイバル精神にのっとっている。
なんかこう、見たくない人間行動をトロピカルなコメディ感覚で
ややブラックに魅せているところが微妙に笑える(失笑だけど^^;)
物語は…私的にすごく長く感じた。え?まだ続くの?みたいな。
もうそのへんで終わらせといたらどうですか、と言いたくなる位
どうしようもない展開が延々と続くが、確かに無人島で毎日を
を過ごしていたら、こんな時間が延々と続くんだろう…と納得
しつつ、だからってなんなんすか、あのラストは?感も否めず。。
無人島に舞い降りた感覚の新しいコメディなのかもしれないが、
グロテスクでもエロでもなく、真っ白なTシャツを着てワイワイと
やっているのが、お祭り映画だったんだ、という印象を受けた。
まぁ…都会だろうと無人島だろうと、人生はサバイバルです。
木村多江は思ったよりキレイで(あ、すいません)ノーメイクでも
アップに耐えられる品の良い御顔立ちである。
だから鏡を見て呆然とする場面は不自然かと思ったりもして^^;
窪塚、福士、柄本、阿部、と若手も豪華。
比べて夫役の鶴見辰吾があれだけの出番というのにも泣ける。
東京も東京島も中年にはキビシイ、ってことなんでしょうかねぇ。
(アナタなら、たんぱく源を何から摂りますか?夢に出そうだぁぁ)
原作が持つ、現代の日本が抱える空虚感、乱雑感、それでも残る未来への希望というメッセージを、忠実に表現しようとする努力は、十分に感じることが出来る。木村のコミカルな中に滲み出る女性としての強さ、ずる賢さ、そして弱さは観る者を作品に誘い込む説得力を持っている。
だが、この作品全編に漂う気だるさは木村の演技力を持ってしても拭えない。サバイバルという極限状態にあって、ここまで能天気に淡々と物語を進めていこうとする制作陣の姿勢は、「生き残る」という命題を必死の筆力で描ききろうとした原作の覚悟を完全に愚弄していると言っても良い。中国人と日本人の衝突の中にある爆発、痛みも陳腐な子供同士の喧嘩の如し。その先にあるユートピアを描きたいのならば、途中にある葛藤も本気で表現しなければ、観客もその美しさに胸を打たれない。
何故、ありがちな南国風味の音楽で男達を踊らせる。何故、真剣に女性の砂に塗れても生きていく執念を割愛する。原作と離れたところに映画はあってしかるべきだか、これを全国の映画館にかけて誰が喜ぶか。原作ファンか、映画ファンか。どちらでも、ない。
何が、この作品を映像化するうえで必要だったのかを真剣に考えたか。もっと、誠意ある作り手の挑戦が見たい。ただただ、悲しさだけが胸を打つばかりである。