This site is a comprehensive movie website about movie posters, trailers, film reviews, news, reviews. We provide the latest and best movies and online film reviews, business cooperation or suggestions, please email us. (Copyright © 2017 - 2020 920MI)。EMAIL
シェルブールの雨傘 Comments (20)
ずいぶん前、タモリの出演する日テレ系TV番組「今夜は最高!」でゲスト陣とこの『シェルブールの雨傘』とそっくりな短編ミュージカルをやっていたことを思い出します。音楽にも造詣の深いタモリだが、この短編ミュージカルに震えを覚えた。日常生活が歌だけになると、まるで別次元の代物になるのだ。「音楽は世界だ」などもう一度見たい番組をいっぱい作ってたんだなぁ~タモリ尊敬!
初めて見たのが子供の頃、深夜テレビで。当時でも画期的なミュージカルに圧倒され、体の震えが止まらなかったほど。いきなりビッグバンドジャズに乗せたメロディを歌うなんて凄すぎます!しかし、理解できなかった大人の愛を今になって気付く。
戦争、徴兵制によって引き裂かれる愛。いつの時代でも理不尽なものだ。しかもジュヌヴィエーブが手紙が少ないことによって次第にギイへの想いが薄らいで、写真を見なければ顔を思い出せないほどになっていた。恋人を想う心と大きくなるお腹とは決して比例しない。また、カサールという男も寛大なのか、よほどいい女性にめぐり合えなかったのか、まだ若いのに妊婦との結婚もかまわないほどジュヌヴィエーブを愛してしまった。
帰還してシェルブール傘店も売りに出されていたことのショックによって職場復帰しても荒れるギイ。そして育ての母の死が待っていた。マドレーヌ(エレン・ファルナー)の遠くからギイを見つめる姿に萌えそうな予感。絶対にドヌーヴよりもいい!プロポーズによって「ジャヌヴィエーヌを忘れられるの?」と、全てを受け入れる覚悟だった確固たる意志もいいし、それまで兄妹然として手を出さなかったのもいい。
立ち直ってガソリンスタンドを経営するギイ。そこへ久しぶりに故郷に帰ってきたジュヌヴィエーブ。会話も少なく、互いに幸せであることを確認する二人。自分の子を「あなたに似てるわ」言う彼女がなんとも言えない哀愁が感じられた。
タイトルはずっと知っていたけど初めて見る。セリフが全部歌のミュージカルで変だけど楽しい。市井の人々のそれほど大層な話ではなく、むしろ地味な話なのに面白い。
金持ちの男が、カトリーヌ・ドヌープが妊娠しているのにそれでもかまわず結婚するので、本当に懐のでかい善人で驚いた。何かオチがあるのかとハラハラする。
明らかに傘屋は難しい商売で、借金を増やす前に畳むべきだとしか思えない。どう考えてもお母さんの介護をしていた娘さんの方が結婚相手としていいと思っていたので、展開にほっとする。
ラストシーンでは元カレと彼の子どもがすぐ目の前にいるのに、元カレが会わないのはちょっと寂しい。娘は事情を知っているのだろうか。
最後のシーン、悲しいけど、いろんな思いを胸に生きていくしか無い。
チョーラブラブな若いカップルが戦争によって引き裂かれて翻弄される話。
.
話の構成やら衣装やらがどことなくラ・ラ・ランドを彷彿とさせる。特に2人で将来結婚したらの夢を語り合うところなんて、あのラ・ラ・ランドの有名な2人のダンスシーンみたいで。
.
たぶんラ・ラ・ランドはこの映画を下敷きにして作ったんだろうな。
.
ラ・ラ・ランドと似てるって言うからわかると思うけど、もちろんこの後2人別れて別々の道を歩みます。なんだけど、あまりにも女側が酷すぎる。
.
別に死んだわけじゃないのに男が徴兵されてる間に別の金持ちと結婚して、さらに妊娠してた子供を勝手にその人と育てることにしちゃいます。せめて言ってからにしろよ。
.
もっと意味わかんないのは親。金持ちだからって理由で、長い付き合いの彼氏より出会ってすぐ結婚して欲しいって言ってくる男を信用するの?そんなすぐ告白してくる男のが信用できない。
.
いやあ、そんな女とじゃなくてほかの人と幸せになって正解だったと思うよ、うん。
.
イメージしていたものと異なり、骨太のドラマでもあった。背景にアルジェリア戦争がしっかりとあり、招集により従軍していた数年の間に、自分の娘を産んだ恋人は金持ち男と結婚してしまう。フランス男の言わば苦難と若き夢破損の象徴の様に。貧乏な、娘の父を見捨て
他人の娘ごと受け入れる大きな愛あるとは言え、金持ち男に走る女とその母の姿も、なかなかのリアル。除隊後、悲しい現実を知り打ちのめされて自暴自棄になっていた男が、みじかにいた伴侶と共に新たに家庭と仕事を築く姿に、人間の成長と、さらに戦後フランスへの作者の希望を見た。
音楽がミシュルルグランで、確かに主題歌は泣けるが、繰り返しがくどすぎて、音楽全体的には、あまりできが良いとは思えなかった。一方、店の内装のカラフルな様や、俳優たちの着ている衣類の色彩コーディネートが抜群に素晴らしく思え感動。流石、フランスの映画。