JOHNEN 定の愛

6.1/10
Total 13 reviews
Runtime   00分
Language   日本語
Area   日本
Written   武知鎮典
In Theaters   May,31 2008
You want to watch this movie?
 Want    Don't

50% want,Total 116

Review  |  Share 

JOHNEN 定の愛 Plot

カメラマンのイシダは海岸で出会った謎の老紳士に、彼の妻・サダの撮影を依頼される。サダの妖艶な魅力に一瞬で心を奪われたイシダは撮影のことなど忘れて彼女と激しく愛し合う。やがて2人の情念は時空を超えて昭和初期の東京へと辿り着き……。大島渚監督の「愛のコリーダ」などでも描かれた“阿部定事件”を、「鬼火」「皆月」の望月六郎監督が映画化した官能ドラマ。猟奇殺人者・阿部定に扮するのは「花と蛇」シリーズの杉本彩。

JOHNEN 定の愛 Actors

JOHNEN 定の愛 Photo

JOHNEN 定の愛 Related

見知らぬ人の痛みPlay Online
見知らぬ人の痛み
プロット  日本
Apr,19 In Theaters
死刑台のメロディPlay Online
死刑台のメロディ
プロット  イタリア
Apr,19 In Theaters
リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシングPlay Online
リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング
プロット  アメリカ
Mar,01 In Theaters
システム・クラッシャーPlay Online
システム・クラッシャー
プロット  ドイツ
Apr,27 In Theaters
FEAST 狂宴Play Online
FEAST 狂宴
プロット  香港
Mar,01 In Theaters
シノアリス 一番最後のモノガタリPlay Online
シノアリス 一番最後のモノガタリ
プロット  日本
Feb,23 In Theaters
青春18×2 君へと続く道Play Online
青春18×2 君へと続く道
プロット  日本・台湾合作
May,03 In Theaters
52ヘルツのクジラたちPlay Online
52ヘルツのクジラたち
プロット  日本
Mar,01 In Theaters
リンダはチキンがたべたい!Play Online
リンダはチキンがたべたい!
プロット  フランス
Apr,12 In Theaters
キック・ミー 怒りのカンザスPlay Online
キック・ミー 怒りのカンザス
プロット  アメリカ
Mar,15 In Theaters
水深ゼロメートルからPlay Online
水深ゼロメートルから
プロット  日本
May,03 In Theaters
ゴッドランド GODLANDPlay Online
ゴッドランド GODLAND
プロット  デンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作
Mar,30 In Theaters

JOHNEN 定の愛 Comments (1)

Pihnsxmgosk
Pihnsxmgosk
久方ぶりの望月六郎の映画に期待して劇場に足を運んだが、彼のエロスへの執念はいささかも衰えていなかった。日本では数少ないスタイリッシュなエロスのミューズ杉本彩の、生々しいほどにエロスの精気が迸るすばらしい姿態を満喫させてもらった。
ストーリーは、吉への永遠の愛を懐に抱いた阿部定が、時空を超えて、吉の生まれ変わりであるカメラマン・イシダ(中山一也)を掌中に招き入れ、吉への愛を完遂するというだけの話。その過程に登場する、ヌードモデル(好演!!)、定の夫を名乗る老人オオミヤ(内田裕也)、突然登場する裁判官(江守徹)、検察官(村松利史)などは、すべて狂言回しにすぎない。とにかく、ひたすら求め合い、愛し合う定と吉の情欲、情炎、情痴こそが、この映画のすべてだといっていい。その意味では、望月六郎の演出は間違ってはいないし、ある意味成功していると思う。しかしながら、時にかなり退屈であくびさえ出てしまうのは、即物的なエロスの描写とは対極にある、人間の業というべき情欲の観念を強引に押し出そうとする脚本の凡庸さにほかならない。
時空を超えた愛と情欲の観念がエロスを支配するという武知鎮典の脚本は、かつて「IZO」で彼が試みたのと同様のパターンを踏襲するものだ。武知は、「IZO」で果たせなかった自らの観念論の映像化に、ここで再び挑戦したのかもしれない。はたまた、武智鉄二への献身的なオマージュなのか。しかしながら、それらは完全に失敗に終わっている。やたら意味もなく登場する白塗りの黒子たちは、完全に映像の流れを断ち切ってしまっているし、内田裕也演じるオオミヤ老人の口から発せられる観念論はスベリまくるというか、うざったいというしかない。それにしても、今回も完全に棒読みの台詞が痛々しいロッケン爺い、なんとかならないのか。
女優にとって最も厄介な羞恥心というものを小気味良いくらいに捨て去った杉本彩の定は、もう一度観てみたいと思えるほどの好演だ。こんな定なら、シリーズ化して何度でもよみがえらせればいいんじゃないかと思う。
最後に、軽妙な立ち回りと魅力的な肢体が印象に残るヌードモデル役の女優さんの名前が、公式ホームページやチラシのキャスト欄にないのはなぜなのだろう。実に不思議だと言っておきたい。