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中国の植物学者の娘たち Comments (7)
内容は、1976年の中国、身寄りのない若い女が、孤児院の庭の手入れを学ぼうと、高名な植物学者の植物園に住み込みを始めます。そこで会った学者の娘と恋愛関係になるが、同性愛は当時のこの国では国家犯罪的タブー。二人は秘密の関係を結びつづけるが、植物学者の願いや、恋人と離れたくないという思いから一人息子と結婚。そこから悲劇が起きるという筋立てです。
展開的には、ほぼ読み通り。ですが、男尊女卑きわまりない環境で、二人の女が愛を育む映像が、とても綺麗で、さらに色彩感覚も落ち着きながらも華やか。途中からは物語よりも映像に気がいっていました。
98分という短い上映時間ながらも、本作の時間の流れは、たゆたっていて重厚。ゆっくりと余裕を持ちながら、本作は一歩ずつ着実に、流れるようにエンディングへと進んでいくのです。この世界観に、完全に引き込まれてしまい、とても充実した映画体験ができました。
ちなみに、一人息子役の俳優さんが小川直也にそっくりでした。
<うろ覚え/思い出しレビュー>
98分。長さも良いよね。長すぎず短すぎず。また結末も結末なので、あんまり長いと辛いし。
他の方のレビュー読んで、撮影地ベトナムって初めて知りました。同性愛がテーマだと公開以前に撮影も駄目なのね、、中国。
(他国で撮るか、「ブロークバック・マウンテン」(監督アン・リー)みたいに、他の国の話をやるっきゃないのか、、)
すごく綺麗で、悲しく、切なく、美しいお話です。女優二人とも綺麗だけど、特に学者の娘役の人…! アロマテラピー的に?なんか、お香かなんか焚いて蒸し風呂っぽいのをよくするんだけど、肌も体も顔も綺麗とか。チートにも程が(笑)
二人で、川縁で鳥を放つシーン。美しすぎです。「心に残る恋愛映画のワンシーン」ベストテン入り確定。
映画「中国の植物学者の娘たち」(ダイ・シージエ監督)から。
「中国ではタブーとされる“同性愛”というテーマに挑んだ意欲作」
というフレーズが私のアンテナに引っ掛かり観たが、
結局は、心臓発作を起こした中国の植物学者の直接的な死因が、
2人の美しい女性たちの同性愛ということで、判決は死刑。(汗)
主人公2人の裸体と、アジアっぽい音楽と風景には満足したが、
この映画を通して、監督は何を訴えたかったのか、わからなかった。
まだまだ中国は、男女差別が横行している国なのか。
新婚での初夜、新郎が突然怒りだすシーンがある。
「なぜ処女じゃない、誰と寝たんだ」と暴力をふりながら。
父親の足を、毎日、娘たちがていねいに洗うシーンも出てくる。
映画とはいえ、馴染めないシーンの連続に、ちょっと戸惑った。
この映画を思い出すためのワンフレーズは、
「死因は『同性愛』、だから『死刑』」としてみた。
どうして中国では同性愛がタブーなのか、そんなことが気になった。
民主化が進む中国で、この考え方はこれからの課題となるに違いない。
じっくり見守っていきたい。
綺麗な想い。
目にも心にも良い。
ストーリーと結末がショッキング。
観ることしか出来ない、現実。
しっとりした、悲しい映画。