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ヘイフラワーとキルトシュー Comments (3)
子供っぽい親としっかりした子供。どこかのコピーにあったような家族の関係も傍から見ると、とても楽しそうだ。ストーリーだって、警官が登場する割にはたいした事件も起こらない。キルトシューの可愛さとお茶目なママのおかげでほんわかムードにさせてくれるのです。特に、風船に水を入れてキャッチボールをするシーン。そして、ズルして優勝するかけっこの部分。もうすぐ小学校へ入学するというお姉さんの心理描写も見事なものでした。
こんな映画を日本で作るとしたら、「1億2千万人総こども化計画」なんてタイトルはいかがでしょう。ある村では、炊事・洗濯・掃除はみな子供たちがやって、親たちは米の研究をする傍らで水あそび・砂あそびに興じている。やがて平和な村に映画館ができて、村人は大喜び。やがて映画も韓国映画を上映するようになって、パク・チャヌク監督作品が公開されるやいなや、平和な村にも暗雲がたちこめる・・・それを救うのがヘイフラワーとキルトシューだった。と、またわけのわからぬ妄想が・・・
できたお姉ちゃんと我がまま放題の妹、ジャガイモのことしか頭にないパパ、家事の苦手なママ、阿佐ヶ谷姉妹のようなお隣のおばさん、誇張はあるのだが原作者のシニッカとティナ・ノポラ姉妹の幼いころの体験が元になっているらしい、良い子の鏡のようなお姉ちゃんの第一反抗期に周りは右往左往、観ているこちらまで「拗ねたくなる気持ちはよく分かるよ」と励ましたくなる。
子供向けというより大人になりきれない親たちへの反省をうながす映画かな、とにかく色彩豊かでお部屋やお菓子を観ているだけでも得した気分になれました。
彼女たちのフィンランド語を聞くと優しくなれる。
素敵な言語です。
パンを焼きたくなる(^-^)