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熱帯魚 Comments (6)
少年が大人になっていく過程のちょっとした切なさを描いた傑作だと思いました。
ちなみに『祝宴!シェフ』と同じ監督だと知って驚いた。勝手な願望だけど、今後は『熱帯魚』みたいな作品を撮ってほしいなあ。
台湾の受験戦争の過熱ぶりが垣間見えたが、どうも作品の過程における作品の「求心力」は、私にはあまり感じられなかったのが残念。ほかの著名な方のこの作品「素晴らしさ」が
感じられなかった。途中、眠気に根負けしたのが、最悪の感想を招いたのだろう。
パンフレットが手に入らなかったのも、この作品における監督の思いを知ることができなかったのは惜しい気がする。題名「熱帯魚」の意味合いもはっきりとした私の見る前の期待、ワクワク感とは、ずれていた。
学歴社会でもある台湾の高校入試は夏頃?頭が朦朧とするような暑さの中での受験だ。ツーチャンは合格ラインに達していなくて、受験なんてどうでもよくなっている中の誘拐騒動。しかし、世間はツーチャンの受験についての議論が過熱。誘拐犯家族も勉強させるために教科書を集めたりしていた。
主犯の男が交通事故死という突拍子もないストーリーだったけど、中盤以降はのんびりした港町での生活に夏休みをエンジョイしているかのよう。共犯のアケンは「俺みたいな悪いやつになるな」などとアドバイスをくれるし、身代金は欲しいが受験はさせてやりたいという思いも伝わってくる。
夢の中での海底探検。ワン少年も一緒になって夢を食べる魚の話に夢中だ。浸水した家庭での不思議な体験や現実離れしているかのようなTVキャスターの話。夢が許される中学生から高校生になる境界線にあって、薄幸の少女チュエンにも興味を持つ。熱帯魚なんていない!という夢のない話や貧しさの現実を知り、彼の心も宙に浮いているかのようだった。何より、好きな女の子が有名人に群がり失神したというニュースが引き金となったんだろうなぁ・・・