ジュリア Plot

アメリカ演劇界の女流劇作家として知られるリリアン・ヘルマンが74年に出した回顧録(「ジュリア」パシフィカ刊)の映画化で、ヘルマンに絶大な影響を与えた女性ジュリアとの美しい友情とハードボイルド作家ダシェル・ハメットとの愛が描かれる。製作指揮をジュリアン・デロード、製作はリチャード・ロス、監督は「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン、脚色を「ボビー・ディアフィールド」のアルビン・サージェント、撮影は「華麗なるギャツビー」のダグラス・スローカム、編集はウォルター・マーチ、音楽はジョルジュ・ドルリューが各々担当。出演はジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェースン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、ハル・ホルブルックなど。

ジュリア Actors

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ジュリア Comments (7)

Enacctakalt
Enacctakalt
ベトナム戦争が混迷の末終わりを遂げてアメリカの威信が失墜した同時期に、自立した女性が主人公のアメリカ映画が顕在化した1970年代後半の、所謂”女性映画”を代表する傑作。フレッド・ジンネマン監督は、代表作「山河遥かなり」「真昼の決闘」「地上より永遠に」「尼僧物語」「わが命つきるとも」「ジャッカルの日」で分かるように、シーンやシークエンスの意図が明確な骨格の確りした映画文体が特徴の堅実で正攻法の演出をする、一種の完璧主義者の芸術家だった。その良質の特徴は、この作品でも完成度高く表現されていて、ジンネマン監督の最高傑作と云えると思う。それは、女性同士の友情を描いて、その美しさが他に類を見ないからであり、主人公リリアン・ヘルマンの回想録を脚色したアルビン・サージェントのドラマ構成が見事な盛り上がりを創造しているからだ。その最もたるものが、ジュリアの政治運動資金をリリアンがベルリンで手渡すシークエンスで、その前のサスペンスの緊張感が生む余韻が素晴らしい効果を生んでいる。堅実さと「ジャッカルの日」で見せたサスペンス技巧が溶け合う、ジンネマン監督の熟練の演出美が素晴らしい。また、リリアンのジェーン・ホンダとジュリアのバネッサ・レッドグレープの演技力と、それを支える名脇役ジェースン・ロバーツとマクシミリアン・シェルの滋味も特筆すべきもの。「裸足のイサドラ」と並ぶレッドグレープの名演が個人的には好感度高いが、4人すべてが上質の演技で重厚なアンサンブルのカルテットを奏でる。フォンダとシェルが惜しくもアカデミー賞を逸して勿体ないと思えるほどに感心せずにはいられなかった。これは、映画と演劇に長けた人ほど楽しむべき作品だと思う。
ならば何故もっと評価しないのか。上記の賛辞とは別に、完璧なものが持つ、他方からの不満が生まれる贅沢な注文であり、我儘な要求が発生する創造の辛さがある。つまり、第二次世界大戦の背景が美しいシーンとして再現され、女性同士の美しい友情と男女の慈しむ愛情が並行して巧みに描かれた良さとは別に、リアリズムのもつ感覚的な味わいがジンネマン監督の映像作りから除外されたことへの不満だ。または、優れた人間をヒロイックに描く理想主義の作為に抱く人間味臭い反感かも知れない。芸術には破綻が必要とする、個人的信条も少なからずある。これは優れた作品に付きまとう答えのない追求であり、だからこそ面白いのではあるが。
1978年  10月26日  ギンレイホール
Mspnkgioshx
Mspnkgioshx
「ハリウッドの良心」と呼ばれる ジンネマン監督の傑作である

が、しかし…
ヘルマンの自伝を 下敷にしていて、彼女は自分を 反ナチ闘士、英雄として神格化してしまった… つまりは フィクションである
物語として 完成させればよかったのに…
また、左翼思想の持主で ソ連共産党の影響下にあった (トロツキーの 米国亡命阻止か?)

これについて、ヘルマンと メアリー・マッカーシー
(「グループ」の作家/批評家)の闘いは、有名である
マスコミ総出で ジュリアを探したが、不明
だが、ダシール・ハメット(ジェイソン・ロバーズ、いい味)との、結婚は 防波堤にもなった…
ハメットはやり切れないが!

ちなみに ジュリアのモデルと言われる、
ミュリエル・ガーディナーが 回顧録(1983) を出版、ヘルマンとの関係を否定
翌年 ヘルマンは没している

ホロコーストで 両親を殺された ジンネマン監督の真摯な想いを、踏みにじることにもなり残念である
ヴァネッサ・レッドグレイブは ジュリアの役で、
アカデミー助演女優賞を獲っている
彼女は PLO活動を支援しており、受賞時に「シオニストのごろつきども… 」と言って会場を騒然とさせた
(妨害工作が あったらしい… )
幼い私は TVで観ており、呆然とした

でも、あれから ジュリアと重なる部分も かなりあり、ヴァネッサに注目し続けています
azjlkde
azjlkde
総合:85点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 90
ビジュアル: 80
音楽: 70

激動の世の中を社会活動家・反ナチレジスタンスとして強い意志と行動力を持って生きたジュリア。彼女の親友で劇作家だった主人公の人生を通してそれを描く秀作。見終わった後の寂寥感がいい。
Rptposshus
Rptposshus
学生のとき、友達と見に行った。以来、私とその友達の絆みたいな映画(と、勝手に私は想ってる)。彼女とはほとんど会わなくて手紙のやり取りをする程度だが、彼女は私の親友で、私にとってのジュリア=ヴァネッサだ。

世の中の不公平、理不尽に気がついた頃だったので、ジュリアの成長と行動には心から共感した。一方で、私があの時代に生まれていたら果たしてジュリアみたいに動けるかと自問自答して、苦しかった。

ヴァネッサ・レッドグレープは本当に素晴らしい女優で、好きを超えて尊敬に値する。ルーニー・マーラ、シアーシャ・ローナンが演じた役の何十年後の役をヴァネッサが演じることで、映画がきちんとおさまり、説得力が生まれる。これからもずっと、知的で自立した、輝く瞳の役を演じ続けて欲しい。
Emieaddcse
Emieaddcse
フレッド ジンネマン 流石

アメリカには戦前は
リベラルな人がいたんです。
凄味がある程リベラルなね。

ノーブレスオブリジェ

ハメットやヘミングウェイ
ルーズベルト大統領

彼等が日本やドイツの
愚かしいファシズムから
世界を救いました