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野菊の墓 Comments (7)
・ただ、明治時代なら、好きでない人と結婚する話は、
男女が100人いたら、30~60人はいたかも知れない
→ 結婚には家長の許可が必要だったし
→ 「好きな人と結婚する」の考えは、少数だった
→ 資産家なら、2男でも、末女でもダメだった気がする
→ なので、現在の感覚なら政夫の母:きく、の考え方は
「鬼婆」の評価となるが、当時は普通だった気がする
・なお、財産が少ない庶民は、長男以外ならある程度、恋愛結婚はいた気がする
・それと、現在でも、子供を宿してたら、相手の了解がない場合、
そのまま、黙って嫁いだらダメだろう
この下からは、誉める部分
・この映画(物語)は、骨格が良い
→ 特に民子の最期の部分
→ 死ぬときに、貰った手紙を大事に持ってたとは、
男にとって、この上ない、無上の光栄だな
→ この部分は泣ける
→ 「主役や助演の演技が下手」など無視して可
・骨格が良いので、映画やドラマが何度も作られる、及び、似た物語が作られる
→ 武者小路実篤の「愛と死:1939年発表」や、
大江賢次の「絶唱:1958年発表」は、少し似てるもんな
・私にとって、泣ける、良い映画でした
二歳年下の跡継ぎとすぐに仲良くなる。
しばらくして人の口にたつようになり・・・。
澤井信一郎監督のデビュー作で、とても手堅い演出で泣かせてくれる。
《最強のおでこ。最強のアイドル映画。》
全ての優れたレビューすら一刀両断に粉砕し、読んでしまったならば。レビューする気になど全くさせなくさせてしまう。最凶に気合が入りまくっているウイキペディアは要参照。
(この作品の作品情報の「野菊の墓」のコミカライズ・映像・舞台作品から見に行けます)
それにしても、ポスト百恵の筆頭として映画界への殴り込み。
なかなかの成功を収めながら。その後『プルメリアの伝説 天国のキッス』『夏服のイブ』(どちらも東宝)と来てからの『カリブ・愛のシンフォニー』ですよ…。
アイドルを観に来た観客に対して鈴木則文だもの(笑)
本人どころか、関係者の預かり知らぬ間に。一気に勘違いコメディー女優に仕立て上げられ、一瞬での女優生命アウトなんだからなあ〜(^^;
但しこの作品の時は、まだ近い内にそんな事が起きるとは思わずにいた…。
一瞬の夏の花火の様な、煌びやかと儚さが同居した奇蹟の1頁。
2018年8月22日 国立映画アーカイブ/長瀬記念ホール OZU(旧国立近代美術館フイルムセンター大ホール)