今宵、212号室で Plot

キアラ・マストロヤンニが第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞を受賞した、パリのホテルを舞台に展開する恋愛ドラマ。マリアとリシャールの夫婦は付き合って25年、結婚して20年になる。ある日、密かに重ねていたマリアの浮気が夫のリシャールにばれてしまう。怒った夫と距離を置くため、マリアは一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室に宿泊する。そんなマリアのもとに20年前の姿をしたリシャールが現れ、さらに元カレたちも次々と登場するという不思議な一夜が幕を開ける。マリア役をマストロヤンニ、若き日の夫リシャール役を「アマンダと僕」のバンサン・ラコスト、夫役をフランス・ポップス界の名プロデューサーであり人気ミュージシャンのバンジャマン・ビオレがそれぞれ演じる。

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今宵、212号室で Comments (16)

ndeqpe
ndeqpe
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夫に浮気がバレた妻。しかも問い詰めてみたら、浮気の数が尋常じゃない超常習犯だった! 冒頭のツカミに思わず笑ってしまう。やがて物語は夢うつつの世界に迷い込み、会いたい人、会いたくない人がのべつまくなしに乱入してくる。演劇的といえば演劇的だし、空間と時間の広がりは映画的でもある。

形としては古典的なドタバタ喜劇だと思うのだが、妻も夫も、最初の印象以上に「夫婦」という関係を信じていることがわかってくる。世間一般的な「いい夫婦」ではないが、明らかに他人には伺い知れない結びつきがあるのだ。

「理想の夫婦」「夫婦があるべき姿」なんてものが幻想なのはわかっているつもりだが、この夫婦のあり方にしみじみと共感するのは難しい。しかし、人生の点描を交えて語られることで、この二人にはアリなのだろうと納得させられるものがあった。大きなことを学んで改心するのではなく、やはり不器用なまま言葉を交わすラストシーンの夫婦の姿がとてもよかった。
pmwgavq
pmwgavq
20年を経て中年になった夫は魅力的じゃない?
マリアは若い男性が好きなのかな?

二人の関係性に向き合う時間は大切ですね。
mbhhas
mbhhas
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結婚20年、その間10数人とセックスしまくりの妻。それがわかっても離婚したくないという夫。子供も居ないのに、何という夫婦なんだろう?これがフランスなのかな?勉強にはなったが共感は出来なかった。
snahqvv
snahqvv
中盤までは「アイデアだねえ」という感じで展開を期待できたのだが、終盤はグダグダ。要素、イシューを盛り込みすぎて整理がつかなくなり、本筋を見失って行く。突如悪い薬でも盛られて朦朧としてしまったのでは?誰か製作者まわりで軌道修正の意見を言う人物はいなかったのだろうか。
npnnsee
npnnsee
食生活ほどではないが、性生活も人生の大きな部分を占めている。食欲がまったくないと個体の生命維持が危うくなるし、性欲がまったくないと自己複製をするシステムとしての生命の種の保存が危うくなる。食欲が差し迫った自己の生命維持に不可欠なものであるのに対して、性欲は次の世代の生命を誕生させるために不可欠なものなので、食欲ほど逼迫しておらず、禁欲しても命に別条はない。仏教やキリスト教の一部の宗派で性交を禁ずるのは禁じても死なないからである。
フランスは性欲に寛容な国である。浮気が日本みたいに責められたり断罪されたりすることはない。そもそも浮気はモラル(倫理)に反する行為ではないとしているから、日本みたいに不倫という言葉を当てることさえ間違いとなっている。日本での使い分けは、結婚している人の場合を不倫、していない人については浮気としているように思われる。
食欲についてはイスラム教徒以外はかなり自由であり、何を食べても責められることはない。自分は和食しか食べないと決めてずっと和食ばかり食べている人もいるかもしれないが、たまには中華や洋食やジャンクフードなんかを食べたくなる。中には昆虫を食べる人もいる。性欲についてもあまり変わりはない。ときには違う相手としてみたいと思うのは万人に共通だと思う。
フランスは女性の性欲が社会的にちゃんと認められていて、男女ともに快楽を追求する権利を有している。フランス料理で美味しいものを追求するとともに、より快楽の深いセックスも追求するのだ。その点、日本の女性は不幸である。ごく一部の女性を除いて、たくさんの相手と性交する機会に巡り逢えない。一度もオルガスムスを知らないままの女性もかなりいるのではないかと推測される。
姦通罪は封建主義的な世界観が生んだ悪法である。日本で女性だけに適用されたことについても、男女不平等の封建主義の悪しき世界観が見える。いまは一部の地域や国を除いて、姦通罪はない。浮気に刑法は適用されないのである。それは人権の尊重という考え方の広まりと同時に、人間の性生活の本質についての理解が進んだためである。人は浮気をする動物なのだ。浮気をした相手に暴力を振るうと、暴行罪や傷害罪で裁かれることになる。この点については法律のほうが進んでいる。

本作品はマルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘であるキアラ・マストロヤンニが主演した、性生活と愛についての考察ともいうべき映画である。浮気をする妻としない夫。快楽を旺盛に追求する妻とEDの夫。互いを解り合い、許し合ってともに年老いていくためには、どんな努力をすればいいのか。
212号室には自身の過去と夫の過去が人の形をして押し寄せる。過去は過去だが、現在から見れば過去には後悔があり、諦めがある。しかし夫は、愛とは過去の記憶の集まりだと言う。哲学的な言葉なので簡単に理解するのは困難だが、フランスらしく愛の定義も人さまざまに許される。日本では「これも愛、あれも愛 ♪」という歌があった(ドラマ「水中花」より主題歌「愛の水中花」作詞:五木寛之、作曲:小松原まさし、歌唱:松坂慶子)。
ドラマとしてはスラップスティック(ドタバタ喜劇)だが、哲学の国らしい人生観があり、世界観がある。ドアが勝手に動いたり、天井からの視点になったり、突然海辺を歩いていたりと、時間と空間を自由に飛び越えて、愛と性生活の真実を見せようとするところは、なかなか面白い演出だ。とても楽しめる作品である。