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前作で多用されたスカイプ通話やYouTubeよりも、もっと進化したガジェットが登場。主人公がZ世代だけあって、ウーバーや代行アプリで代わりに捜索してもらう機転の良さや、パスワード解析の推理力、最先端への順応の早さには、どれも満足にこなせない自信がある者としてはひたすら感心するしかない。いくらなんでも安楽椅子探偵すぎやしないかという気もしなくもないが、それを言ったら野暮というもの。主人公役の、『ワイルド・ロード』の脇役も印象深かったストーム・リードの好演も光る。
前作同様、登場人物達にクエスチョンを施す事で、物語への興味を持続させる演出は上手いし、今回もどんでん返しが見どころ。まぁ正直今回はオチが中盤あたりで察しがついてしまったものの、それでもハラハラさせる。前作が良い出来だっただけに続編は大丈夫かと思っていたが、十分及第点をあげたい。
それにしても、社会はいろんな方法でデジタル管理・記録されているという現実。もちろんあって重宝するのは間違いないんだけど、なんだかいつの間にかディストピアな世界になっていたのかというモヤモヤを覚えたのも確か。
あと、これも前作同様、ソニー映画だからといってVAIOやXPERIAだらけにはならなかったか。
失踪場所が海外のため警察がアテにならなかったり、犯罪に巻き込まれた場面がはっきりと確認できたりと、前作よりも難易度や緊迫感が上がっていた。
捜索されるのが親、捜索するのが子、と前作と役割を逆転させたことにより、捜索に大人が躊躇うような大胆な方法を使ったり、子に親の秘密に立ち入らせたりと、タブーに踏み込むハラハラとドキドキも加わっていて、その点でもサスペンスやスリラーの色が増したように感じた。
シリーズ2作目の期待を裏切らない、オンラインサービスの進化だけに頼らずにパワーアップした「サーチ」の世界の進化が見られ、大満足だった。