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1950 鋼の第7中隊 Comments (3)
「中国最強!」を高らかに叫ぶ、まごうことなきプロパガンダ映画なんだけど、そういう要素の作品は日本含めどこでも作ってるんだから、目くじら立てても意味なし。要は史実をどれだけエンタメに昇華できるかがカギ。細かい事気にしてたらマイケル・ベイ作品なんか観てられないし。
その意味で本作は、頼れる男を演じさせたらアジア、いや全世界でトップと言っても過言ではないウー・ジンが主演という点でもう及第点。どんな過酷な状況でも、彼が先頭に立てば勝利は確実というセガール無双状態にさせてくれる。あとプロパガンダ映画ではあるものの、敵の国連軍を超絶嫌な人間に描いておらず、彼らもまた戦闘に疲弊しているという描写を入れているあたりに忖度が効いている。
中国映画らしく長尺にして兵士の人物描写のダルさはあるが、戦闘アクションの凄さは監督の一人でもあるダンテ・ラムならでは。まぁ好みが思い切り出るジャンルの作品だろうけど、頭ごなしに貶す気にはなれない。
とどのつまり、ウー・ジンが出てればもうオールOKなんですよ。
War to Resist U.S. Aggression and Aid Korea
アメリカに言わせると初めて歴史に残る”勝てなかったイクサ”
ジンゴイスト達がジンゴイズムの塊のローランド・エメリッヒ監督に製作を依頼したけど、covid-19 の為に阻まれている。でも近年の彼の作品を見れば、映画製作費を削らる事に甘んじる姿勢から、ファイナンシャルのエキスパートに言わせれば、彼が作ったところで、どうせたかが知れている。
ところでYoutubeの亜流のYOUKUもビックリの車やビルにも引火して火事になっても毎年爆竹を鳴らしまくる春節では飽き足らないのか、夏でも見たいジョン・ウー張りの花火大会なんて? 欲どしい中国の方たち(中国では2021年の国慶節に合わせて公開されている。それは日本も同じ)
中国政府によるフィルタリングの成果なのか?
"volunteer army" この言葉... テロップで嫌というほど出てくる
低質なマットペイントとずさんなCGIが象徴するようにシナリオなんて意味のない存在で肥大化した戦闘シーンだけでアメリカの将軍クラスの役柄でもイギリスの俳優を出演させた事から、「ひどい英語の会話で多くのことは意味しなかった。」と揶揄されるほどでエキストラクラスのアメリカ人風な人達のセリフに至っては中国がお得意なリップシンク(Lip Sync) を使ってどこの馬の骨かわからない国籍不詳の俳優を起用している。
コメディなら許せる... ?
何故新兵がマシンガンを使えるのかは、爆竹の様にドンパチの為で、しかもオートマチック銃のイジェクターからは空の薬きょうがほとんど出ないし(数少ないけれども薬きょうの出ているシーンもある)ロシアの戦車もの映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』の戦車の砲弾がスローでクロスするシーンをそのまま使うとは... ソゴを書けば自分がみじめになるようでこれぐらいにして...
さすが、毛の政敵を殲滅した紅衛兵あがりのことはある。この映画で英雄として描かれていた毛がその9年後の3年間で4,500万人を見殺しにし、トータル7,500万人程を毛が自国民を抹殺している。でもこの映画を多くの華人や本土の人たち、ましてジュテーム♥チャイナの人たちが観るという事は中国の歴史からは大量虐殺から始まり、女性に性病をうつすような低次元な毛の人倫にもとる悪行は歴史から全て消され、教科書にすら載っていない... その事は人民元が証明している。付け加えると毛のそっくりさん俳優は今回を含めて6回目と聞くけど、彼の描き方には映画製作者は並々ならぬ神経を使っているのがうかがい知れる。
ところでヘルキャット(Hellcat)の後継機コルセア (Corsair)が予告編で登場していたので空中戦を期待していたけど映画自体が義勇軍の歩兵部隊による白兵戦の勇気ある戦いを描いたピュアなパトリオットなのでプロパガンダ映画としては見易くできている。 それにしても中国に制裁をかけているせいかアメリカ兵を倒す戦いを中国の方たちが手を叩くように喜んで見ている姿が手に取るように見えるし、ラストに次回作の宣伝のような見ていて違和感でしかない変なシーンでも分かるように今年中国で公開される予定だと聞く。
炎上騒ぎがあった配給会社twin...
この映画は中国共産党の100周年の記念映画なので、今まで製作された中華製映画の中で、最も高額なスクラップ映画とされている。 失礼、事実なので
ハリウッドがドイツ軍を描くようにチャイナがアメリカ軍を描いているので、途中から何故か?アメリカ兵がドイツ兵の様に卑怯にも敗走するシーンが出てきたり、ドイツ兵がもといアメリカ兵が贅沢なベーコン・ハムエッグを頬張っても義勇軍兵士はジャガイモしか、かじらないド根性物語やハリウッド映画『プライベート・ライアン』でのナイフによる接近戦の残虐性の後の安堵感を味わったことのトータルから変な気分にもさせられた。
アタマの軽い人たち(失礼、辛辣で)が支持するtwinのスタッフの皆様!
前出のロシア映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』もツインが配給しているのに戦車の砲弾が行きかう、しかもスローで描いていたクリソツなワン・シーンを両方の予告編で流すなんてあまり自分たちが配給する映画に興味や関心がないのですね? 嫌みをお詫びするとともにお別れして失礼します。