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英雄の証明 Comments (7)
南の国で働いていた時、レトロなショッピングモール以外で日本では死滅し今や見かけなくなった公衆電話ボックスで偶然にも財布を見つけたことがある。警察に届けようとしたがあいにくその時は忙しかったので、フラットメイトの現地のコケージョンに頼むことに... すると感謝状がその男の名前で送られていた。 "ハハッ" 笑ってしまう。
後から友人に話すと軽くかわされた。「飲みに行けたのに」とは言わずに「よくあることさ」と...
またその話には後日談があって、その財布の落とし主は保護観察中の犯罪者であったことが後に分かることに...?
そして日本では経験のない詐欺にも引っかかったし、人情的に無視できないところがこの映画にも共通するところかもしれない。
イランが経済制裁を受けている現状を考えればイタリア・ネオリアリズムを代表する『The Bicycle Thief』をこの映画『英雄の証明』を観たときにふと思い出したけど主人公のラヒムの物腰や話し方、そして女性に対してのイランの女性蔑視的態度が見られない、いたって優しい男なのにどうしてか金銭トラブルがあり元嫁の義理の父親から誹謗を受けてしまう。しかし...
でもこの男は短気過ぎる。
ラヒムは本当はもっと狡猾な人物に描くのかと思えば、情けないだけでこの映画の登場人物の中で一番の彼の被害者はその息子なのかもしれない。それにしても重要な役なのかもしれないけどラヒムの息子の吃音症の設定は許せないものを感じる。
何が有名監督なのかは笑わせる⁉