返校 言葉が消えた日

6.8/10
Total 30 reviews
Runtime   103分
Language   No INformation
Area   台湾
Written   ジョン・スー
In Theaters   Jul,30 2021
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返校 言葉が消えた日 Plot

2017年に発売された台湾の大ヒットホラーゲーム「返校」を実写映画化。国民党政権下の白色テロ時代を題材に描いたダークミステリーで、第56回金馬奨で最優秀新人監督賞など5部門を受賞した。1962年、台湾では中国国民党による独裁政権のもと、市民に相互監視と密告が強制されていた。ある日、翠華高校の女子生徒ファンが放課後の教室で眠りから目を覚ますと、周囲から人の気配が消えていた。誰もいない校内をさまよう彼女は、政府によって禁じられた本を読む読書会メンバーで、密かにファンを慕う男子生徒ウェイに遭遇。一緒に学校からの脱出を図るが、どうしても外に出ることができない。やがて2人は、学校で起きた政府による迫害事件と、その原因をつくった密告者の悲しい真相にたどり着く。

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返校 言葉が消えた日 Comments (20)

Soxikhpnmsg
Soxikhpnmsg
ウェイ・ジョンティンの悪夢の中で、ファン・レイシンを媒介し、過去の現実を掘り起こして行く構成で、建て付けはホラーなんですが。

かつ、台湾ファンタジーで台湾ラブストーリー。もう、この欲張りで意味不明な構成からの切なさが台湾らしくてですね。特にラスト近辺の「ラストレター感」は何なの?

と言うか。

冒頭30分のホラーから、助平根性丸出しに、下心を隠す気もなく、切ないラブストーリーに強引に落とす台湾国民に敬礼したいですw

蒋介石による「赤狩り」の時代。女子高生と教師の道ならぬ恋。嫉妬が招いた取り返しのつかない悲劇と来世の契り。

これ。ホラーの建て付け、要る?普通にファンタジーでやれば良くない?

ってのは、あるけれど。
良かった。かなり
Nbkrecoelg
Nbkrecoelg
本作の予習と思って原作であるゲーム版『返校』を体験したら、あまりの恐怖におののた(ホラーゲームは苦手…)観客による感想です。

予告編でも示されているように、本作の舞台は、「白色テロ」と呼ばれる、中国国民党政府による政治的弾圧の渦中にあった1960年代の台湾です。同様の時代を扱った映画としては、侯孝賢監督作品『非情城市』(1991)やエドワード・ヤン監督作品『牯嶺街少年殺人事件』(1991)などがありますが、本作にもこれらの作品を連想する要素が頻出します。この既視感は、単にこれらの作品の時代背景が類似している、というだけでなく、原作の『返校』自体、前述のようないわゆる「台湾ニューシネマ」の影響を強く受けていることも要因となっています。映画に影響を受けたゲームを映画化するという、本作自体が表題のごとく、「戻ってきた」ものなのです。

せっかく恐怖に打ち震えながら原作のゲームを体験したので、原作(ゲーム版)と映画版の違いを少し挙げておくと、原作は道教といった宗教的な要素を強く打ち出していますが、本作では政治的弾圧の側面を強調しています。特に幽霊の造形にその違いが顕著に表れています。

基本的な物語の筋は概ね一致していますが、映画版では男子学生ウェイの存在感が大きくなっている点が原作と最も大きな相違点です。また映画版では、全体的に原作ではあまり詳細に描かれなかった「読書会」や「弾圧」の描写にかなり力点を置いているため、原作では良く分からなかったところが上手く補われています。

女子学生ウェイの抱える鬱屈がかなり大きな意味を持っている作品ですが、原作は主人公二人の役割をはっきりと分けることで、この不気味かつ不可解な学校空間とウェイの心の関係がわかりやすくなっています。一方映画版では主人公二人をほぼ均等に描いているため、この空間が出現した意味がちょっと不鮮明となっていました。ここはちょっと残念なところです。

そんなごくわずかに気になるところはあるものの、全体的にとても良い作品でした。本作に感動した方は、原作のゲームを体験するとより一層味わい深いと思いますので、機会があればぜひおすすめしたいです(恐いけど)。
Okipxssmghn
Okipxssmghn
ネタバレ! クリックして本文を読む
ゲームが元ネタ。
という前情報だけで観に行ったので、かなり良かったです。

ストーリーも分かりやすくて、
自由と権利を奪われた世界で、
そこで恋した主人公。
すごい、いいじゃないですか。

彼女が私欲を優先させたから、
ああなってしまったのだな、と。
そう思うと、とても切ない。

ゲームの結末の種類がどうなってるのかは、存じ上げないですが、
コレがトゥルーなのだとしたら、
私欲ではなく、もし、
の結末はゲームには、存在しないのかな、とか。

彼女の愛が、
私欲や所有欲でなかったら、どうなっていたのかな。
と、想像したら、涙が止まらなかったです。

鹿と百合のモチーフも良かった。

好きな話でした。
良かった。
Pmxnigshsko
Pmxnigshsko
ネタバレ! クリックして本文を読む
序盤はシンプルな学園ホラーなシーンが中心。でも、学校に取り残された男女2人の高校生の過去のいきさつが分かってくるにつけ、ホラー的な恐怖が、言論統制という理不尽な権力への恐怖とすり替わっていった。血塗れの校舎よりも、優しく小さな言葉を口にする穏やかな眼差しのチャン先生、イン先生が処刑され、読書を楽しんでいた学生は拷問されること、そしてそれらが小さな密告で容易に行われることが何よりも怖い。
この白色テロの苛烈な状況をエンタメ作品とすることで、「表現の自由」を決して手放しはしないという強い思いを感じた。
Shgsimnxokp
Shgsimnxokp
想像よりもかなりヘビーな作品だった。原作はゲームらしいが、ホラーに政治的な背景を落とし込んだ世界が怖すぎて怖すぎて…。でも複合的な設定による変化はややノイズぎみだった。

独裁によって自由を禁じられていた時代の台湾。本もそれに従って相互監視が続いていた。その時点ですでに怖いのだが、そんな舞台で起こる不気味な夢。学校は様変わりし、何かに襲われる感覚が続く。序盤はゲーム譲りの先の読めない展開とギミックで背筋が凍る。また、近づいていく真実と襲いかかる気味悪さがホラーとしてのテイストを高めている。R-15+なだけあり、ビジュアルのグロさも一塩。息つく間もなく進む。

その一方、しれっと転調したことによるドラマと論点のすり替えには賛同できず。事実としても重く、心をすり減らすようなところではあるが、感情がついていけなかった。返って気づきにくかったので、受け止めるので精一杯。そこが惜しいところ。チャプターとして設定しているだけに、欲しかったところ。

関係ないのだが、レイシン役の子が何処となく小島藤子に似ていた。ふと垣間見える鋭い目つきや事実に触れたときの背徳心、そうしたリアリティが役者を基軸になりたっていたのが面白い。

政治的な色も混ざったホラー作品。かなり鋭利で怖かった。それ以上に怖かったのが、救いようのない時代に縛られた若者たちの姿。自由が許されない状況こそ、真の恐怖だったと感じる。