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プリンセスと魔法のキス Comments (20)
ディズニー伝統の2Dアニメーションはやっぱりいいですね☺️
夢の実現のため身を粉にして働くヒロインと、自由を求めて放蕩する王子が対称的に表現されており、この2人がお互いに影響されて変化していく様が観ていて楽しかったです。
脇役も魅力的で、特に叶わぬ恋をするホタルの「レイ」には涙すること間違いなし!
舞台がニューオリンズということで、ジャズやR&Bが使用されているミュージカルシーンは流石の一言!
ヴィランズである影の男も個性的で楽しませてくれます!(もう1人のヴィランはちょっと描写不足な気も…😅)
他のプリンセスアニメに比べ知名度が低い作品ですが、1990年代のディズニールネサンス期の作品と比べても全く遜色のない、というかそれすら遥かに上回る傑作です!
ディズニー映画、夢見るだけのアニメじゃなかったんですね。夢をかなえるためには努力が必要!自分の夢をかなえるためには少々汚いことにも目をつぶらないといけないこともある!なんて。現代的なおとぎ話は教訓を含んでいないと単なる夢物語になってしまいます。でもいやな蛙とキスしたために自分も蛙になってしまうなんて、面白いアレンジ。それにしてもラスト、あれ?、ヒーロー、ヒロインとも蛙のまま終わるの??て思ったら!!ステキなオチが待ってました。
手書き、ミュージカル、ロマンス溢れる冒険物語、ユニークなキャラクターと名悪役…ディズニーの往年の作品を彷彿させる作りだが、新たなスパイスも。
ティアナは初の黒人ヒロイン。
タイトルでは“プリンセス”となっているが、プリンセスではなく自分の店を出す夢を持つウェイトレス。
自立した女性で、現実的。
冒頭の少女時代、友人のシャーロットが“王子様と結婚出来るならカエルとだってキスするわ!”と言ったのに対して、“カエルとなんか絶対キスしたくない!”とティアナ。
昔のディズニー・ヒロイン(特に夢見がちなプリンセス)だったら、喜んでキスをして歌い出すところ。
ディズニー・ヒロインも変わったものである。
でも、そういった時代の変化をちゃんと取り入れる所が偉い。
また、本作の成功もあってディズニー近年の傑作「塔の上のラプンツェル」も成り立った。
ただ夢見るだけじゃダメ、夢を信じて自分の力で一歩一歩実現させる…そんな事を教えてくれるディズニー・アニメとディズニー・ヒロインの誕生だ。
ひょんなことからカエルにされてしまった黒人女性が、自らの夢のため元の姿に戻れるよう王子様と冒険する物語。労働者階級の黒人女性・見た目で差別されるペット吹きのワニ・移民スラムで暮らすホタル……、マイノリティの権利を謳ったディズニーアニメだった。
映像美は素晴らしく、ジャズやブルース好きからすると音楽も魅力的。特に、ママ・オーディのあの感じとか、アレサ・フランクリン&レイ・チャールズかって感じでノリ最高。誰しもが夢を持つ権利はあって、それを綺羅星に託したのもウェットでとても泣かせる。
1つ文句を言うならば、悪役の使い方か。王子の改心は境遇に対する想いより、主人公の影響が強い。その偶発的な出会いの有無で、抱摂/排除が決定されるのはどうなのか。
この映画を薦めてくれたのは脚本家志望の女の子だったけど、さすがに面白かった。結局、その後1度も会っておらず今や連絡先も知らないけれど、彼女は元気にしているだろうか……。