モナリザ Plot

中年のアウトローが恋した高級娼婦を守るために身を挺して戦う姿を描く。製作はスティーブン・ウーリーとパトリック・カサヴェッティ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはジョージ・ハリソンとデニス・オブライエン、監督は「狼の血族」のニール・ジョーダン、脚本はジョーダンとデイヴィッド・リーランド、撮影はロジャー・プラット、音楽はマイケル・ケイメンが担当。出演はボブ・ホスキンス、キャシー・タイソン、マイケル・ケインほか。

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モナリザ Comments (5)

Knssxgoimhp
Knssxgoimhp
色褪せない若き日の思い出。最高の映画の一つ。
Hnigosmskxp
Hnigosmskxp
86年のイギリス映画。
ムショ帰りのジョージは、ボスの世話で黒人高級娼婦シモーヌの運転手として働きはじめる。最初は反発し合っていたが次第にジョージは彼女に惹かれていき…。
チビでハゲで小太りのチンピラ、ジョージが主人公のノワール映画で、冴えないオッサンの純愛映画でもある。

今の感覚で観ると、セリフやストーリー展開がまどろっこしくて地味な地味な印象を受けるかもだけど、今の映画にはない様式美的な美しさや上品さもあると思う。
advpqev
advpqev
やる事なす事上手くいかないムショ帰りのおっさん。
チビでハゲでデブだけど、そんなの帳消しになるくらい心は純粋情熱的!
私はこのおっさんに惚れました。
しかもこの曲、モナリッサ~♪モナリッサ~♪なぜか知ってました。
Alilaescplc
Alilaescplc
映画における冒頭10分は非常に重要です。本作では、ナット・キング・コールによる同名主題歌「Mona Lisa」の調べとともに、中年のアウトロー・ジョージを“愛すべきキャラ”へと見事に転身させています。朝焼け、7年ぶりのシャバ、元妻から娘との対面を阻まれ、かつての仲間にはそっぽを向かれてしまい、ハイテク社会に右往左往する(浦島太郎状態)。そして、たどり着いた職は高級娼婦シモーヌの専属ドライバー。ボブ・ホスキンス、超ハマり役です。ちんちくりん具合が最高。

この粗暴で短絡的なジョージがなぜ憎めないのか――それは、物語が進むにつれ、どんな女性も“レディー”として扱うようになっていくから。シモーヌのサポートで、チンピラ服を脱ぎ、高級スーツへ――アルコールも控え、注文はお茶に。ここで登場する小粋なセリフが素晴らしい。ホテルのウェイターから「飲み物は?」と聞かれ「お茶でいい」(初期は即座に「ブラッディ・マリー」を注文していたのに…)。さらに「アールグレイでいいですか?」と問われ「いや、お茶でいい」。このシーン、本当に愛おしいんです。

物語は後半に向かうにつれ、裏社会の事情も絡み合い、ミステリー要素が増してきます。シモーヌが“求めている者”がキーになってくるのですが、ここでまたニクイ演出。ジョージの衣装に注目しながら見てください。高級スーツの白シャツが、ある瞬間から、チンピラ風のガラシャツへと転じています。つまり、アウトローに戻らなければ、闇に埋もれたアンサーにはたどり着けない。裏社会も絡んできますから、勿論銃撃戦も描かれます。この銃撃戦が、これまた、泣ける。ジョージをハグしたくなるほど、泣ける――。

鑑賞時、気にしてもらいたい会話があります。それがジョージと腐れ縁のトーマスとの2ショットで登場するやり取り(冒頭10分以内に出ますよ)。

トーマス「女は不可解だからな。スカートにおしろい、天国では羽をもらえる」

ジョージ「天使は男だ」

トーマス「初耳だ」

ジョージ「本当だ。天使は男なんだ」

本作におけるジョージは、シモーヌ(=聖人)によって命を授かった“天使”として位置づけられます。彼女の願いを叶えるために奔走する“天使”。そんな彼がふと願ってしまった「自分の幸せ」。しかし、シモーヌが求めていたのは、あくまで“天使”だった――このすれ違いが良いんです。だから、鑑賞した人ならきっと思うでしょう。「ジョージに神の祝福あれ」と。

余談:ニッチな場面なのですが、連続顔面鞭打ちに鬼の形相で耐え抜くボブ・ホスキンスも見どころです。
Mgxonkipssh
Mgxonkipssh
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冴えない主人公の男がラストで頼もしく思えてくる。こんな人が本当はいい男なんだろうなあ。

レズ映画って、当時はほとんど撮られてなかったのでは?と思うと、イギリス映画らしいかもしれません。

80年代角川映画の匂いを感じさせるフィルムでした。