キャンディ・マウンテン
プロット
スイス・フランス・カナダ合作
Dec,01 1990 In Theaters
クラウディ・マウンテン
プロット
中国
Jun,10 2022 In Theaters
ホーリー・ウェディング
プロット
アメリカ
Jun,10 1995 In Theaters
ホーリー・スモーク
プロット
オーストラリア・アメリカ合作
May,31 2003 In Theaters
ホーリー・トイレット
プロット
ドイツ
Mar,03 2023 In Theaters
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
プロット
イギリス
Aug,16 1979 In Theaters
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ホーリー・マウンテン Comments (12)
真剣に見てると笑えますんで…
だって笑うしかないでしょウンコの錬金術
あのシステム、素晴らしいね!
A・ホドロフスキー監督作。最初から最後まで物語の意味が分からない全裸率高めの映画だが、強烈すぎるビジュアルとシュールかつ狂気が炸裂した世界観で脳が侵食される感覚は他に類を見ない映画体験です。
『エル・トポ』はかなり痛々しい作品でしたが、本作はホドロフスキー師匠独特のイカれたセンスが爆発しており、かなり振り切れたバカ映画でした。
(なんと言ってもこのポスター!ヤバい、目がヤバい!)
もちろん、その背後には人間が持っている欺瞞へのシニカルな視線等がありますが、はっきり言って印象に残るのはバカシーンばかりです。
そもそもキリストが(名前不明なのでキリストでいいでしょ)超ハイアーな塔を登っていって、その最深部に素っ裸で進んでいくという画ヅラだけで面白すぎ。登場する錬金術師に扮した師匠の髪型がマヌケすぎて面白いし、例のウ☆コを黄金にするシーンも含蓄があるけどバカが優っているように感じます。キリスト汗かきすぎだろ!隣のヘンな黒人女性もジワる。ちゃんとチェロ弾けよ、適当だな!
そこから延々と9人の解説に入るのもデタラメで最高です。欲望に固執する人間の愚かさを描いているとは思いますが、ディテールが面白すぎて、テーマとか正直どうでもよくなってしまう。
中でもラブマシーンはバカすぎて爆笑ですよ!なにアレ。感じると風船がフワァ〜って、アタマ悪すぎる!でも一番バカなのは大統領の財務長官(?)ですかね。一緒にいるババァが意味不明すぎ!
またこの紹介の尺が長いんだ。結構ダレるんだけど、それすらバカっぽくて笑ってしまう。
後半はついにホーリーマウンテンに向かうのですが、正直パワーダウンは否めないですかね。とはいえ水平移動のバカが現れたり、力尽きかけるがオナニーで復活、みたいな屈指のバカシーンがあり、油断はできません。
こんな風にバカっぽく語ってますが、本質的にはとてもシリアスな作品だと思っています。本作の背後にも拭いきれない虚無感があり、欲望を満たそうとすればするほど無意味であることをあの衝撃のエンディングで伝えていると思います。
しかし、師匠が求めていたのは本質的な癒しであります。しかし、『エル・トポ』や本作ではその核心には至れていません。
『エル・トポ』では自らの痛みを表現することで癒しの効果を得られたとは思いますが、第一歩という印象です。本作では無意識や神秘主義に目を向け、深い世界へアクセスしようとしてますが、スムーズにいかずもがいている印象も受けます。無意味さの自覚には至れたものの、意味獲得には至れず、といったところでしょうか。
しかし、終盤に唯一『エンドレス・ポエトリー』に通じる展開がありました。師匠演ずる錬金術師が、キリストと彼を追いかけてきた女性(とその伴奏者であるチンパンジー)に対して下山するよう促します。この場面には愛の肯定がハッキリと描かれています。
このように、本作もホドロフスキー師匠の内面が伝わる作品でした。まだセラピーはうまくいってませんが、『エル・トポ』よりは進んだ印象。
そんな風に真面目に語れる側面もありますが、まーなによりバカセンスがスゴすぎる。師匠の変態エログロナンセンスは、師匠の精神の安定や成熟とは無関係に、ずーっと、ずーっと、ずーっと不変に存在してるのですねぇ。やはり、師匠尊敬します!
製作の50年近く前、楳図かずお氏が映画を作っていたら、このような作品が出来たのでは無いかと感じます。
強烈なホドロフスキーの世界観にのめり込みラストのオチで我に帰る。
映画全体のメインになる話が中盤以降から展開して行き上映時間内に間に合う終わり方が出来るのだろうかと思いきや観客を嘲笑うように終幕!?
カエル軍とトカゲ軍の戦争から奇想天外な映像の数々に色彩豊かな色の強烈さなどまさに芸術的に狂っているセットの斬新さ。
顔面、ハエだらけの序盤からケツ丸出しのホドロフスキーの役者魂に全くの説明が一切皆無で謎な主人公のお前は何なんだ?誰なんだ?感。
ユーモア溢れシュールさが逸品な笑えるようで笑えない相変わらずなホドロフスキー節が一番強烈に感じられる作品で映画は現実を描いた非現実で芸術をその目に焼き付け意気消沈で呆気にとられる。