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華麗なる賭け Comments (9)
ポロをしているマックイーンをダナウェイが写真に収めるところまで素晴らしい。最後の銀行強盗の決着の仕方には無理がある。当時としては、マルチな画面構成のタイトルバックが異彩を放ち、ミッシェル・ルグラン作曲の主題歌「風のささやき」がヒットした。今でもその斬新さと、名曲の魅力は色褪せない。見所の一つにダナウェイのファッションがあり、中には流行の先端を越えた奇抜さもあるが、目の保養になる。カッコイイ美女は何でも着こなす。映画の楽しみ方はいろいろ。結論は、マックイーンを観るだけでもこの映画の価値はある。
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70
アクションや屈強な男役を演じることの多いマックイーンが、愛の映画を演じたちょっと異色の作品。
強盗の活劇や物語よりも、マックイーンとダナウェイとの関係を描いた作品だろう。お互いに思惑があり本来敵同士の二人。なんとか相手を陥れて出し抜いてやろうと思いつつも、次第に惹かれあう。
ロールスロイスを転がし、空を飛び、浜辺でバギーに乗って飛び立つ鳥の下を駆け抜け爽快に過ごしたり、チェスをしたり。いつものような勇ましいアクションもないのに、そのような洗練されたマックイーンが犯罪者ということを忘れさせるほど男として魅力があるのだ。その二人で過ごす時間の過程の描き方によって、何故相手に惹かれてしまうのかが視聴者にわかるようになっている。いきなり恋愛ありきではない。そこをしっかりと描いたから結末も生きた。
そう、これは二人のデートを描いた恋愛映画。甘い雰囲気や切なさが漂うが、タフな犯罪物の映画ではない。そんな二人の関係を楽しめれば面白い。
チェスシーンはとてもセクシー。指の動きと表情だけで上手く作られています。ポロのシーンや2度目の強盗のシーンは画面分割のテクニックを使ってますが、この頃が最初だったのかな?
映画を撮るのとは別のところを見ながら、映画、撮っちゃった感じかな、、これは…