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アルタード・ステーツ 未知への挑戦 Comments (5)
カナザワ映画祭で見た。昔テレビで見てケン・ラッセルって面白い監督だなと思って他のを見たらさっぱり面白くなかった。この映画だけ特別面白かったのかもしれない。
ヤクでラリったり水槽で瞑想したりしてみたい。原住民のヤクも楽しそうだった。
主人公科学者が自らを実験台にし、ショボいタンクや幻覚剤を使って人類の起源にさかのぼる展開。
世界の創生からカワイイお姉ちゃんまで様々な幻想を見る主人公。なぜか本人の体も異変を起こし、猿へと還ってしまう。
『2001年宇宙の旅』にも通じる起源的描写、しかし現実と夢の狭間で葛藤する科学者も結局その妻との愛情で目覚める締め。まぁこの時代のSF作品だとストーリーはこんなもんかなって印象。確かに奇妙な映画だが、今見ると古さに安さも目につく。
日常生活中もトリップ体験が頭から離れず
ドンドンのめり込んでいくと同時にノイローゼ状態になっていく感じ。
ラストには壮絶なトリップ体験をしてしまい
さすがの薬中主人公もこれはトラウマに‥
『バカだった。真理なんてもんはなかった。でももう遅い、、あの恐怖感が頭から離れない。すぐにでも押し潰されそうだ』
と、かなり弱気な発言(笑)
もう心が壊れそうになるくらいまで電波入りまくりの主人公に最悪なフラッシュバックを襲い、このまま死んでしまうのか?!
という場面、なんと主人公は腕力(笑)で妄想を振り払い、妻と抱き合いハッピーエンド!
途中の猿の大冒険もなかなか笑えます。
トリップ時の映像はなかなかのカタルシス。
なんとも言えない作品です。