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ALWAYS 三丁目の夕日 Comments (20)
それに、今でも昭和を懐かしむ映像のBGMにかかるほど、エポックメイキングの映画でしたね。
自分の思い出とともに、忘れられない映画です。
西岸良平のコミック「三丁目の夕日」は計1400万部も売れているシリーズだ。喫茶店や床屋に行くと必ず手にしてしまうほど、いつでも気軽に読める庶民的なコミック。各エピソードは直接は繋がっていないが、三丁目の住人それぞれ日常生活と小さな事件がメインである。しかし、ほんの10数ページの物語なのに、感動のあまり涙が出てくるエピソードさえあるのです。老若男女問わず楽しめるほど普遍的な人情モノなので、それほど時代考証を意識したことはなかったのですが、三種の神器が登場した高度成長期の時代背景を如実に描写した本作を観ると、改めて生命力にあふれた親の世代を郷愁にも似た想いにかられます。
元々、重厚なドラマやドロドロした悲恋といったものとは無縁であり、感動できるストーリーではないとの批判もあるかもしれませんし、TVのホームドラマとどこが違うんだという意見もあながち間違いではないように思えます。しかし、他人の子でも親身になれるこの人間の暖かさは中々表現できるものではりません。ラヂオからは「戦後は終わった・・・」とアナウンサーの声が流れるなか、戦禍から立ち直り、他人の子であっても共に未来を見つめて懸命に生きる人々の姿には今の世の虚無感など全く感じさせないほどなのです。
良い大衆映画には必ず笑いのエッセンスがあると思います。この映画も例外ではなく、観客が一体となって大笑いできます。駄菓子屋茶川商店絡みのキャラは茶川竜之介、古行淳之介、古行和子、川渕康成と、ネーミングだけで可笑しい。しかも「慎太郎や健三郎はダメだよ」みたいな台詞もある。「冒険少年」なる少年向け漫画も登場するが、「少年画報」や「冒険王」といった月刊誌をもじってるものなのだろう。付録もいっぱい付いていて、欲しくなること間違いなしだ。
鈴木オート店主を演じる堤真一、その妻薬師丸ひろ子の演技がほのぼのしていて心地よく、そして真っ赤なほっぺの堀北真希の新人離れした演技にノックアウトされてしまう。もちろん子役二人も最高です。小雪と吉岡秀隆のエピソードは『男はつらいよ』に匹敵するほど純情を感じるものだったかもしれないし、そしてこの映画はこうした人間やストーリー以外に、VFXにも涙できる新感覚エンタテイメント映画と言えるのかもしれない。
〈2005年映画館にて〉
出来るなら3シリーズ全て見てほしいです。
家族の温かさ、優しさ、大切さってこういうものなんだと実感します。
父と見ましたが、普段映画ではほとんど泣かない父が何度も涙を零していました。
親の世代の人には刺さります。
結婚前の女の人にも刺さります。
是非見てください。
美術がすばらしかったのだけど、本当に力道山で興奮している感じがしないし、公園で遊んでいる子供らも振り付けで遊んでいる感じを出しているだけみたいな、上っ面感がある。
小雪が借金取りに売られて風俗嬢になるかと思ったら踊り子。そんなので済むか。おでん屋を経営していた方がよっぽど稼げる。
吉岡秀隆と子どもが里親展開で、おっ、と思うが取って付けたようだった。もうちょっと心に深く差し込むような表現が見たい。
NHK BSプレミアム「プレミアムシネマ」で鑑賞。
原作は未読です。
昭和30年代―。ケータイもテレビもインターネットも無いのに、そこに生きている人々の姿には、今の私たちには無い輝きみたいなものがあったのではないか、とつくづく感じるときがあります。本作を観てから余計にそう…。
当然生まれていないし、そもそも平成生まれなので昭和という時代を肌では知りません。確かに昔と比べたら生活水準の面では向上したのかもしれません。しかし、その裏で何かを置き忘れたような、ぽっかりと何かを知らず知らずの内に失くしてしまったような、そんな気がするのです…。
いくらものが溢れていようと、いくら生活が便利になろうと、心が豊かでなくては幸せになんてなれないんじゃないかなと思いました。日常の些細なところに喜びや悲しみを感じたりできるのが、いちばん人間らしい営みなのかもしれないなぁ、と…。それにひたすら懐かしいんですよねぇ…。そして暖かい。いい映画だなと改めて思いました。