化石の森(1936)
プロット
アメリカ
Jan,01 1900 In Theaters
化石
プロット
日本
Oct,04 1975 In Theaters
化石の荒野
プロット
日本
Apr,17 1982 In Theaters
森の石松(1949)
プロット
日本
Jun,12 1949 In Theaters
森の石松(1957)
プロット
日本
Sep,03 1957 In Theaters
森の石松鬼より恐い
プロット
日本
Nov,22 1960 In Theaters
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化石の森(1973) Comments (2)
理容店で出会った幼馴染の女(二宮さよ子)と恋仲になるが、彼女が店のマスターから暴行を受けていると知り、二人で殺すことに。
神の議論があるが、中途半端で、血の濃さのほうが面白かった。
理髪店の英子はマスターに借金をしていて、そのため性的な虐待までも受けていた。治夫と肉体関係を持つようになり、「殺したい」とつぶやいたおかげで治夫が積極的に劇薬を使い殺そうと持ちかけるのだった。
殺人が成功したという中盤までは良かった。会話も謎めいていたし短絡的だったが、計画殺人の共犯者という負い目を背負い続ける内面の葛藤も想像できる。しかし、あっという間に治夫の母に告白する・・・なんで??原作は上下巻あるので、こうした心理面も描いていることだろうし、多分脚本がずさんなのだろう。
また、患者の母親との信頼関係が愛情へと変化するシークエンスも適当。息子が聴力を失うことを心配して自宅を訪れる治夫→父親が登場してそそくさ帰る治夫→線路上を友達と歩いている和彦→助ける治夫→新聞に美談として記事が出される→深まる愛情、抱き合う二人。和彦は二人いるんか!!と思わせるような手抜きシークエンス。さらに視力も失いかけた和夫に新興宗教の祈祷で治そうとする親子。そこへ岸田森演ずる神父(?)登場。いきなり「あなたは医者ですね?」と言葉をかける。ホルマリンの臭いがしたものだから・・・え?ま、いいか。「本当は“病気”というのは治るか治らないかのどちらかだ!」何を言ってんの?「つまり死ぬか生きるかのどちらかだ!」・・・わかんねーよ、この会話。「詭弁だ!もし俺が人を殺してたらどうする?」「仮定の話はどうも」「じゃ、人を殺した。これでどうだ?」「詭弁ですね」・・・会話がシュールすぎる!
まぁ、終盤はもっと凄い展開になり、「殺したのよ!」の告白大会に変貌するのです。そんなに自慢することか?!母親の異常愛と執念も見どころには違いないのですが、他の登場人物も同様、ちょっと狂った世界です。一つの殺人が周囲の人間をすべて狂わすといったテーマを打ち出せば面白かったのに、もうわけがわかりません。全体的に人を殺すことの重大さはこれっぽっちもない中、人間味を欠いた杉村春子の演技だけは良かった。ショーケンは興奮すると何言ってるかわかんないし・・・