虎の尾を踏む男達

6.9/10
Total 16 reviews
Runtime   58分
Language   日本語
Area   日本
In Theaters   Apr,24 1952
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虎の尾を踏む男達 Plot

能の「安宅」とその歌舞伎化の「勧進帳」を原案に、源頼朝から終われる身となった義経と弁慶一行の“安宅の関越え”を描く。黒澤は義経一行7人に付き添う軽妙な強力(ごうりき)を新たに配し、よく知られたこの話を、実にに軽快なコメディとして映像化した。大河内伝次郎演じる堂々の弁慶とエノケンのおしゃべりな強力、この対比の妙がこの映画を非凡なものにしている。息詰まる関所での問答とその後の晴れやかでいて物哀しいエピローグ。緩急自在の演出が堪能できる実に中身の濃い中編。

虎の尾を踏む男達 Actors

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虎の尾を踏む男達 Comments (7)

gqvkrii
gqvkrii
見事!爽快な一作です
既にこの時点で黒澤明節とも言える味わいが濃く有ります
義経の顔をなかなか見せず、弁慶が許しを得るシーンで初めて写す計算された劇的な効果
エノケンをビエロとして配して、外形上は伝統的でありながら、西洋オペラ的な演出スタイルを施しているところは素晴らしく現代的です
終戦前後のゴタゴタの中で撮られた作品とはとても思えません

これぞ黒澤明の作品と言うべき傑作です
npuvhkr
npuvhkr
やっぱり黒澤作品で好きなところは男が肩を寄せ集めて笑っているシーンだなと思いました。榎本健一さん演じる剛力はディズニーのキャラクターでも彷彿とさせるような軽妙さとコミカルさで、あれを見ているだけでも楽しい。大河内伝次郎さんの弁慶の堂々たる立ち姿や元の歌舞伎をリスペクトした台詞回しなどは圧巻。この2人だけで見る価値あり。というかこの2人を見る作品でしょう。60分と短いですしオススメです。
aafinfu
aafinfu
ストーリーなんかあってないような話だが・・・後に巨匠になる黒澤明のらしさが随所に光っている作品だと思う。演出方法はこの映画で既に完成している。演出の面白さを味わえるレベルの人にはおすすめしたい映画だ。
gkjteby
gkjteby
ネタバレ! クリックして本文を読む
DVDで鑑賞。

黒澤映画の中でも、特に異彩を放つ中編。

歌舞伎の演目として有名な「勧進帳」を題材としていますが、オリジナル・キャラクターに扮したエノケンのおかげで、義経一行が醸し出す哀しみを帯びた雰囲気に可笑し味と滑稽さが加わっており、コメディーとして充分に楽しめる作品になっているのが特徴。野外ロケもありましたが、殆どがセットで撮影されていて、舞台劇を観ているような感覚になりました。

大河内傳次郎の弁慶が硬派で堂々としているのに対して、エノケン演じる強力の動きがとても軽妙でコミカル。そのアンバランスさが絶妙で、かなり笑えました。後の「乱」での、一文字秀虎と狂阿弥の関係に似ているような気がしました。
クライマックス、安宅関の場面。何も書かれていない勧進帳を弁慶が読むスリルもありましたが、やはり義経に対する彼の一本気な忠誠心が涙を誘いました…。それを見た役人の富樫が、義経一行だと気付いていながらも、関所通過を許すところに、人間本来の心の美しさが垣間見えるようでした。

後々彼らが辿る運命を知っているだけに、ラストシーンに寂しさが漂っていて、深い余韻が残りました…。

※鑑賞記録
2018/02/11:DVDで再鑑賞
cjhlim
cjhlim
・エノケンのしゃべり方、杉村春子みたいですごく達者〜
・ラストいいなぁ