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日本沈没 Comments (15)
原作は言わずと知れた小松左京の大ベストセラー小説。本作公開前に読了し、深夜放送されていたオリジナル版を鑑賞した上で、祖父と共に映画館に足を運びました(その映画館は今はもうありません…寂しい…)。
監督は、後に庵野秀明と共に「シン・ゴジラ」を世に送り出すことになる樋口真嗣です。
オリジナル版に魅了され、映画への道を志したと語る樋口監督だけあって、随所に同作へのオマージュ・シーンが散見されました。
特にオープニングの日本の風景を映し出していく映像の中で、“原作 小松左京”の文字がクレジットされるシーンはアングルがそのままでした。
醍醐味であるディザスター・シーンは特撮とCGのハイブリッドで描かれていて、めちゃくちゃ迫力がありました。
特撮スタッフには、「ゴジラ」シリーズや「平成ガメラ三部作」で活躍したメンバーが数多く参加していて、特撮ファンとしては心底堪りませんでした(笑)
阿蘇山噴火に伴う火山弾が熊本市内を襲うシーンが一番好きです。火砕流に呑み込まれる人々と街…熊本城に火山弾が直撃し名城が無惨に破壊されてしまう様は、特撮怪獣映画の新作に飢えていた当時の私にとって無条件に興奮し心がたぎる場面でした。
未曾有の災害に直面した人々の織り成す人間ドラマが深い感動を誘いました。
中でも、小野寺と玲子の恋愛模様がオリジナル版よりもエモーショナルで、涙腺を刺激して来ました。
愛を確かめ合った翌朝、何も告げずに行こうとする小野寺を玲子が追い掛け、主題歌「Keep Holding U」をバックに抱き合い、名残を惜しむかのように抱き合い、見つめ合うシーンが最高です。何回観ても泣いてしまいます…。
愛する者を守るため、日本を救う作戦への参加を決意する小野寺を後押しする言葉として、長山藍子演じる小野寺の母の「命よりも大切なものがあるの」というセリフが登場しました。当時中学2年生だった私は初めてそのセリフを聞いたとき、全身を貫かれるような衝撃を覚えました。
「命より大切なものなどこの世には無い」という言葉は映画やドラマ、小説などよく聞いたり読んだりして、まさしくその通りだと信じていましたが、愛するもの、大切なものを心の底から守り切ろうと思うのなら、自らの全てを捧げるくらいの強い覚悟が必要なのだと教えられた気がしました。
『宇宙戦争』と並んでリメイクする必要性に疑問の嵐が吹き荒れた作品。
あらすじはってぇっと、タイトル通り、突然、日本が沈んじまう映画である。
1973年に藤岡弘、主演で一度ズブズブ沈んだ日本だが、どういうワケか2006年になって、無表情の草なぎ君の下で、再びズブズブ沈むハメになった。
一体、誰のニーズに応えて復活したのだろう?
そして、いつの間に日本列島は再浮上したのだろう?
MOVIX清水にて観賞する前、ニュース23で、
「今作は数多くの地質学者や海洋学者達を招き、最先端の科学を結集して創った映画だ!!」
と、くどくど宣伝していた。
それを観て
「しょせん大味な大衆娯楽映画やないか」
と、言い訳がましくて冷める一方だったが、まさか東日本大震災を予見していたとは、あの頃予想だにしなかった…。
おかげで地上波放送は不可能となり、封印映画の仲間入りするハメに…。
当時は、『ディープインパクト』や『デイアフタートゥモロー』etc.でアメリカがエラい目に遭うてる時、日本もとんでもない目遭うてましたよ〜〜ってノリやったのにね。
国が変わっただけで、人が大勢死にまくる設定は同じやし。
静岡人の私がまずショックやったのは、オープニングの大地震で静岡が全滅した事である。
我々はいきなり死んどんのかい…
幽霊視点で観ろって了見なんでしょうか。
しかも、次の場面では、富士山バックに普通に東海道新幹線走っとるやんけ…。
ほな、さっきの大地震は何やったんや?!
主人公の草なぎ君は被災地と研究所とを被害も無く猛スピードで行き来。
どこで瞬間移動マスターしたんやろ?
それなら、テレポーテーションして、とっとと外国へ逃げたらええのに…。
柴咲コウとエッチしたいだけからやとしたら、単なるドアホ カップルである。
外国に逃げればオーケーって、日本が丸ごと沈んでるのに周辺国が無傷なワケがない。
その前に近所の朝鮮半島はとっくに海の藻屑になってるハズである。
テポドンが本領発揮できる絶好機やのにね。
ちなみに主人公達の乗る海洋調査船がいる海はいつも穏やか。
一体、どこの海におるんやろ?
言ったらキリがない。
いっそのこと、『ノストラダムスの大予言』もリメイクきぼんぬである。
では最後に短歌を一首
『さようなら
いきなり全滅 静岡県 死人に口無し 誉めるとこ無し』
by全竜
原作も読んでることを前提にですが、着想や基本的なストーリーは悪くないと思います。
CGにおいては当時の日本にしてはかなり頑張ってると思います。国や行政の対応や有事法制においての自衛隊の動員の動きについてもそれほどまでには違和感はないように感じました(法曹界出からの視点でも)。
ただやはりいつの時代においてもですが、メインキャストが不適格過ぎます、特に演技力。
また他の方も仰っておられますがこの映画に恋愛の要素は微塵も必要ないと思います(個人的には家族愛の要素も必要ないと思います)。
どこに視聴者の着眼をもっていかせたいのかにもよるとは思いますが、自然災害からの危機管理に対しての警鐘に主眼を置くのであればやはりそこだけに注力するべきであり、へんに色んな要素を取り入れると全体がぼやけてしまい、あまりの非現実さとアホくささが蔓延して来てしまい集中力もかけ、一気に苦痛な時間が流れ出してしまう、そんな作品に仕上がっていました。
いつまでたっても日本の映画は世界的にも三流以下の地位から抜け出せない理由がよく分かる反面教師的な映画であると言えると思います。
一言で言うと勿体無くサイテー。
雰囲気としては、宇宙人の出てこない『インデペンデンス・デイ』という感じでしょうか。群像劇であり、超人的なヒーローが出てこない感じも似ています。
近年、局地的な自然災害が多数発生しているせいか、沈没はしないまでも、全国規模で災害が起れば似たようなパニックがきっと起るだろうと、妙に説得力がありました。