名もなき歌
プロット
ペルー・フランス・アメリカ合作
Jul,31 2021 In Theaters
マンデラの名もなき看守
プロット
フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・南アフリカ合作
May,17 2008 In Theaters
BALLAD 名もなき恋のうた
プロット
日本
Sep,05 2009 In Theaters
生きない
プロット
日本
Sep,26 1998 In Theaters
名も無き世界のエンドロール
プロット
日本
Jan,29 2021 In Theaters
とてつもなく大きな
プロット
日本
Apr,24 2021 In Theaters
This site is a comprehensive movie website about movie posters, trailers, film reviews, news, reviews. We provide the latest and best movies and online film reviews, business cooperation or suggestions, please email us. (Copyright © 2017 - 2020 920MI)。EMAIL
名もなき生涯 Comments (20)
本作品に登場する村人たちも、ご多分に漏れずナチの言い分を正しいと思ってしまう。家族を守る、祖国を守るなどと言われると、それが正しいことのように勘違いするのだ。ドイツのヒトラーがオーストリアの自分たちを守ってくれると思わせるほど、ナチのプロパガンダが巧みだったということもあるだろう。
山間の農村らしく斜面の描写が沢山あり、全体に暗めの映像が続く。明るい太陽の下で見渡せば、おそらく美しい光景なのだと思うが、映画はあえて全体を暗く映し出す。暗い畑に対して、その向こうにそびえる高い山は明るく、神が主人公たちを見下ろし、見守ってくれているようだ。
主人公フランツは平凡な農夫で、妻と3人の娘たちとシンプルに幸せに暮らしている。彼には自分で物を考えることができるという、ある意味で不幸な才能があった。他の人々にはないこの才能のおかげで、どうしてもナチに賛成することができない。加えてフランツには自分の尊厳を守る勇気があった。
村人たちは自分で物を考えるフランツが気に食わない。村長をはじめとする、自分でものを考えない人々には、フランツが理解できない。そもそも他人の人格を大事にするフランツは、自分からは殆ど何も主張しないのだ。しかし抵抗はする。ガンジーがしたのと同じように、自分の精神の自由だけはどこまでも譲らない。同調圧力にも屈しない。そんなフランツの自由な精神もまた、村人たちには気に食わない。そしてフランツとその家族に不利益を齎そうとする。
我々はどうか。フランツを非難し、その妻に冷たくした村人たちと同じレベルではないだろうか。自分で物を考える癖がない人々がナチを支持し、安倍政権を支持する。我々が明るい太陽の下で見ている現実は、本当は本作品と同じく暗い光景なのかもしれない。
妻と3人の娘を大切にしながら淡々と生きるフランツに、ついに召集令状が届けられる。そして物語が進む。
降りかかる多くの災いに耐えて信念を貫く夫と、その夫を信じ、無事を祈る妻の毅然とした生き方には頭が下がる。夫の勇気を尊敬してあらゆることに耐える妻。自分を責めた女性が困窮しているのを見て野菜を分け与える妻。この夫婦の気高い精神性にとても感動した。人間の尊厳は勇気に支えられているのだと改めて思う。
信念を持ったとして、悪魔がささやいたとき、どちらを選ぶのが正解なんだろうか。ずるくても背いても生きていて欲しいけど。
私は殉教者にはなれないけど、せめて小麦を少し足してあげたり、りんごを拾ってあげられる人でいたいなと思った。
明るく陽気な友人の最後の悲痛な表情が辛かった。善い人が幸せに生きられる世界でありますように。
もっと素直になれば幸せに生活送れるのに!とか
「弱者を殺すのは本当の強さなんかじゃない」←(あってるか?)と言わずに、兵役に行けよ〜とか
何の意味があるのか?
何か得する事あるかコレ?
他にもたくさん…
さて観る人はどう捉えるのだろう?
約3時間!
そして妻の葛藤
計り知れなさ。
けど最後まで強く逞しい
とにかく暗くて重くて胸が詰まる…
オーストリアの美しい風景を観れるだけでも溜息モノです
妻を考えていると、主人公さんに共感できなくなった。
私にはとてもできない。
そして
命をかけるにしても、みなの役に立つような生き方をしたい。