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ゲゲゲの女房 Comments (20)
貧乏の様子と言えば、質札がかなり増えてきた様子と、税務署が年収18万円という申告に疑いを持って訪ねてくるところも強烈だった。編集の人が訪ねてきても、水と大根しか出せなかったりするが、野垂れ死にしそうな漫画家に食事を与えたりするところも人情味があってよかった。
夫の仕事のアシスタントを兼ねる主婦。ようやく夫と意思疎通が出来たような布枝。少年誌の編集者に「宇宙ものを描いてほしい」と言われても、苦手なジャンルだときっぱり断るとこにも反論を加えない。貧乏であっても黙って夫に従う昭和の妻といった印象さえあるが、テレビ版を見なければよくわからないのかもしれない・・・
この淡々とした進行によって、次にどうなるんだろうかというワクワクどきどき感がいや増し、とても味わいのいい映画に仕上がりました。
このボードで指摘されているような映り込みもほとんど意識できなかったし(画面がセピアなので鈍感な僕には気がつかなかったのでしょうか)、吹石一恵の抑えていながら、それでいて時に貧乏に反発する強さ、貧乏から逃れたいすがりたいと心から希求しながらも故郷との圧倒的な距離の前に崩れてしまう弱さ、これらすべてが即物的・物理的な欲求であるため、とてもリアリティに溢れ、印象的でした。好演だったと思います。
宮藤官九郎いつもながらの怪演、かゆいところに痛いぐらいに手が届いてます、やはり名監督は名優なのだなぁと思いました。
オブジェのような妖怪も、エンドロール前のダンスも、北野武監督を意識したでしょうか、軽いアクセントになっていて、とても効果的だったと思います。
水木しげるさんの売れない漫画家時代を映しているが、日本人全員に共通することだったと思う。こうして日本は今の豊かと言われる時代を作った。しかし……。
朝ドラ気分で見ると痛い目に合います。
とにかく暗い。
お見合いシーンなし。
いきなり島根から東京の生活から始まります。
予算の問題なのか、普通に高層ビルや液晶掲示板の都バスが映り込んでます。戦後の雰囲気ゼロ。あと、意味不明な回りにいるおばけ。説明なしだし。
唯一の救いはクドカンが笑わせてくれることです。広告には吹石一恵が演技派と書いてあるけど、よいしょし過ぎ(笑)いつもごもったしゃべり方で同じ演技で並みな女優なのに。書くとかえってうさんくさい。
私には何も響かない作品でした。