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コーラス Comments (17)
預かる矯正施設
校長は、ただ罰を与え恐怖で押さえつける。
そこに、やや失意の音楽教師がやってくる。
まるでニューシネマパラダイスのような
オープニングだ!
単館で上映のこじんまりした作品だが
見応えはある!
写真
作品は、1949年フランスの片田舎の澄み切った木立の奥に「池の底」という貧しい親元を離れて寄宿学校で暮らす子供たちの学校があったのです。そこに寄宿している子供たちは、親に会うことすら隔離された、名うての悪ガキたちでした。
そんな学校にある日、フランスの国民的俳優ジェラール・ジュニョ演じる、落ちぶれた音楽家のマチューが音楽教師としてここに赴任してきます。この学校の悪ガキぶりは、担任教師すら悪戯で大けがを負わせる酷さであったのです。そのため怪我を負った担任の代用教員としてマチューは赴任したのでした。
こんな書き出しだと、なんだか「金八先生」を連想する人もいるかもしれません。
しかし、いたずらや反抗することでしか、親のない寂しさや、両親にあえない寂しさを紛らわすすべを知らない子供達のこころを痛く掴んでいたマチューは、子供たちにコーラスを通じて、歌うことの歓びを根気強く教えていくのです。
中でもひときわ物静かな顔をしながらも心は冷たい悪魔のような子だと同僚の教師から忠告されていたピエールは天賦の才能を発揮して、素晴らしいボーイソプラノを奏でるまでに至ります。ピエールは、卒業後もチャンスを掴み、世界的な指揮者と羽ばたいていきます。
ピエール役を務めた13歳のジャン=バティスト・モニエは、実際にサンマルク合唱団のソリストなんです。その憂いを秘めた歌声と本物の天使を思わせるルックスでフランス中を魅了して行ったのであります。
もうねぇ、このモニエくんのの歌声を聴くだけも涙が溢れそうになり、感動にうち震えます。間違いないですぞ!
そして、歌っているときの彼の瞳は澄み切っていて心が洗われるようにさえ思えますぞぉぉぉ!
凶暴性がある手がつけられない少年たちのこころの変化の描き方が中途半端だったりするのですが、そんな野暮な演技云々よりもサン・マルク合唱団とソリストのジャン=バティスト・モニエの素晴しい歌声が雄弁にストーリーを物語ってくれますよ。
人は心を開く
希望が見えてくる
.
いつ どんなときも
子供は守られる存在であってほしい
人生の中で鍵となる人に
心身ともに
高いところへ導いてくれる人に
出会ってほしい
.
『子供時代の思い出は、後になって大きな意味を持つようになります。
無意味なことは一つもありません。
そして音楽や歌は
その頃を美しく鮮やかに蘇らせてくれます。
どうかこの映画を、あなたの子供時代と
重ね合わせて思い出してください。
あの無心で一生懸命だった日々を・・・。
by Jacques Perrin 』
.
何度も何度も観た映画です
子供たちの美しい歌声を聴きながら
子供時代を思い出し
心がいっぱい😌
絵画のモデルみたい。
顔の全てのパーツが印象的。
たぶん、似顔絵作るから特徴言って、と言われたら、はっきり説明できると思う。
映画自体は、体調悪い時に見たせいもあってか、感情はあまり動かなかった。
こういう理不尽な目に遭ってる子どもはたくさんいるんだろうなあということと、本当に理解のある先生に出会えることは、その人の人生を左右するなあと思った。
フランス映画特有の
素敵な感じがよかった