東京物語

7.4/10
Total 17 reviews
Runtime   135分
Language   日本語
Area   日本
Written   野田高梧
In Theaters   Nov,03 1953
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東京物語 Plot

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

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東京物語 Comments (20)

mbhhas
mbhhas
どんなに大切な人であっても、他のすべてより優先してその人との時間を過ごせるわけではない。
物語の中では、薄情だと思われることでも現実に生きているとそんなことは往々にしてある。
綺麗な心のまま大人になりたいという理想を静かに打ち砕くようなこの映画は、なかなか残酷だなと思った。

悪や正義のような対立はある領域においてはあるかもしれないが、「生」においてはヒーローも悪役もいない、ただ人が生きている時間がある。それは、尊いものである。

観る人によって様々な思いを抱く作品である。
観る人の年齢によっても感じ方が大きく違うのだろうなとも思える。
もう少し年をとった時、もう一度観た自分がどのように感じるのか楽しみである。
Aonurfsami
Aonurfsami
スクリーンで観なおし。
色々と新たな発見があり、大変面白かったです。

もっとのんびり落ち着いた映画だと思っていたけれど、やりすぎ?ってくらい、セットも演技も凝っていますね。
特に色々なタイミング、人の出入りや影の使い方など、カチカチと決まっていくようでスリリングでした。

それが映画後半になって、間やセリフが緩むとともに、重さが増してきて、とても説得力がありました。

熱海での逆光の堤防シーンはとても美しく、ずっと眺めていたかったです。

今回のいちばんの発見は、原節子の終盤での演技でした。
この映画は家族の話だと思っていたけれど、小津流嫁入り話の変種、バリエーションとみなしたほうが、腑に落ちやすい気がします。
このことについて、もう少し考えてみたいと思いました。
Gnomkxpshsi
Gnomkxpshsi
若い時分に見ようとしてタイミングが合わず逃していたタイトル。たぶん見ててもよく理解できなかったであろう。

親が亡くなる年齢になるとよくわかる。シビアで残酷でもある生活というリアルさ。親子関係・自分の世界が一番大事になってくること。

老齢になるとまた違った感情で見ることになるだろう。
Snhxksipgmo
Snhxksipgmo
「紀子三部作」と称される原節子が紀子を演じた小津映画の三作目。

映画として気取ったり格好をつけたり変にドラマチックに誇張したりするような邪な部分は無く、凄く現実的で、淡々として、それが凄く残酷に見えるのだが、しかしこれが紛れもなく我々人間の住む世界の姿であり、綺麗事だけでは生き抜くことの出来ないこの世界の在り方がありのままの姿でこれ以上無く自然体に描かれていた。小津映画にはやはりあるがままや諸行無常というような悟りの境地にある達観した奥深さを感じる。本作には並大抵の人間には決して描き出すことの出来ない崇高な神々しさのようなものさえ感じた。黒澤監督といい小津監督といいやはり昔の「巨匠」とは真理を司る桁違いの達観者のことを言うのだと感じる。映画や映像芸術とは只単に彼らのメッセージを表現する手段にすぎず、彼らの真の姿は人間の精神を良き方向へと導く先導者であり達観者である真の芸術家なのだ。ヴィム・ヴェンダース監督が彼らのことを「天使」と称したことには心底納得がいく。

本作の完成度の高さは衝撃的な美しさで、商業映画のような無駄な飾りや雑な飾りはひとつも無く、必要最低限のみを濃厚に奥深く、所謂極限まで研ぎ澄まされ洗練された作品だった。「紀子三部作」の最高到達点だと感じた。これ以上研ぎ澄ませることは不可能だと感じる。究極とはここまで突き詰めることを言うのだろう。

それぞれがそれぞれの放つべき色をしっかりと色濃く出し切った名優達の演技も鳥肌ものだった。大傑作を構成するこのひとつひとつの色の交わり合いにも感動した。

「晩春」、「麦秋」に続き、またしても小津映画の持つ達観した奥深さに魅了された。間違いなく日本映画の最高峰のひとつ。このような崇高な作品を現代にも観ることか出来て只々感謝。
Prsueiklsp
Prsueiklsp
第2次大戦後、父権は失われ、個人は自由を享受するが、地方の地縁は崩壊し若者の流出は止まらず過疎化し、核家族化した家庭では多くの子を育てられず、少子高齢化は止められない。個人を単位とする社会は流動的に過ぎ、派生する問題はもはや複雑系に属す。だが、大戦に至り多くの若者を死なせた父権は復権できず、手に負えない社会にも対処するしかない。