栄光への5000キロ Plot

笠原剛三の原作『栄光への5000キロ東アフリカ・サファリ・ラリー優勝記録』(荒地出版刊)を「濡れた二人」の山田信夫が脚色し「愛の渇き」の蔵原惟繕が監督した。撮影は「黒部の太陽」の金宇満司が担当。

栄光への5000キロ Actors

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栄光への5000キロ Comments (4)

Glhnodrauu
Glhnodrauu
「黒部の太陽」同様、DVD化もビデオ化もされていない石原裕次郎の幻の作品。
この春NHK・BSで放映された140分の編集版を録画し鑑賞。

過酷な自動車レース“サファリ・ラリー”に挑む日本人ドライバーの姿を描いた大作。

外国人俳優も多数起用し、とても日本映画とは思えない、外国映画の香り漂う。
かと思うと、ロマン溢れる内容や浅丘ルリ子がヒロイン役(クールビューティー!)など往年の日活映画の醍醐味もたっぷり。
一粒で二度美味しい。

「黒部の太陽」と比べると重厚感は薄れるが、映画の大半を占める本物の迫力のレースには目が釘付け、大規模な海外ロケ、ドラマチックな内容、日活時代を彷彿させる主人公像…華やかに娯楽性がアップ。
僕は車には無知だが、登場する数々の名車は、車好きの方には堪らないだろう。

世界のレースに挑む五代の姿が、世界に通用する日本映画を作ろうとする石原裕次郎の意気込みと被る。

男のロマン、果てぬ栄光と夢を描かせて、石原裕次郎に並ぶ者はそういないだろう。
やっぱりスターだね、裕ちゃんは!
Nkpsiooihk
Nkpsiooihk
カーレース映画の金字塔「グラン・プリ」みたいな映画を撮りたい!
そんな映画の中でも最も本家に近づいていると思います
グラン・プリは1967年日本公開されました
本作はそれに遅れること約2年の1969年の公開です

カーレース映画ですからまずレースシーンがどれだけ迫力ある映像で撮れているかが最重要です
車載カメラが捉えた映像はグラン・プリを良く研究してありほぼ遜色ないものです

レースシーンも、モンテカルロラリー、日本グランプリ、サファリラリーと3つのレースが展開されるので舞台もレース内容も変わり飽きません

そのレース展開も、事故あり、他チームとの駆け引きあり、自チームの内情ありと起伏豊かです

そこに男と女の物語が絡みます
この人間模様とレースシーンとのバランスが、カーレース映画の難しいところですが、本作はどちらもしっかりと描かれています
脚本の出来が良く、日本映画に有りがちなよいシーンを撮りたい誘惑に負けた無理やりな展開もありません

冒頭は、ヨーロッパのどこかの浜辺での朝焼けの美しいシーンで始まります
デビッドリーン監督作品を思わせる美しさです
まるでフレディ・ヤングが撮ったのではと勘違いしそうなぐらいの美しいワイドスクリーンのカットが幾つもあります

その冒頭のシーンは、ジプシークルー時代の二組の男女と黒人男性一人が楽しそうに朝焼けの渚でふざけあっているシーンです
自分にはそのシーンが1967年の名作「冒険者たち」を思い出させました
その映画は二人の男と一人の娘なのですが

本作はグラン・プリ+冒険者たちという構造なのだと思います

外国人俳優達の配役も素晴らしい
怪獣映画に出てくるような変な外国人ではなくて、本物の映画俳優です
演技力もあり配役も納得の姿形です
特にアンナ役のエマニュエル・リヴァが良いです
40歳になろうとする普通の生活を望む女性の心理が見事に姿形に現れていました
車にぶつかって死んでしまう牝鹿の話が、自分達の関係性の例え話であり、それがまた終盤で現実として繰り返される展開は、彼女の持つ雰囲気が見事に効果を上げていました

ジュマを黒人で設定した脚本には感嘆しました
21世紀なら何の不思議もないのですが、あの当時白人だけのものであったモータースポーツで活躍するアフリカ出身の黒人という設定はものすごい先進性のある設定であったと思います
ジュマが英雄となる姿は、ケニアの黒人の人々が自分達に自信を得て、これから自主自立して発展していくキッカケになるだろうと思わせてくれる
シーンです
21世紀の人種問題にまで視線は届いていると思います

音楽は黛敏郎
アフリカ風のテーマ曲が耳に残り、様々にアレンジされた劇伴が重厚なオーケストレョンで展開されます
どんな洋画の劇伴にも負けてないクォリティです

惜しい点は、折角素晴らしい迫力ある車載カメラ映像が撮れているのに、しょぼいリアプロジェクションでの僅か数秒の短いカットが2箇所あります
たったそれだけなのに、全体の高いクォリティーの印象を下げてしまっていること
状況説明に欲しいカットだとは思いますが、こんなことならなくした方が数倍ましです

もうひとつは、終わり方が単にサファリラリーの終わりというものであったこと
これは、冒頭の海岸でシーンに相当するものであるべきでした
2組の男女と黒人男性のそれぞれの物語も完結したと思わせるものであって欲しかったと思います

ピエールとアンナ、伍代と陽子
それぞれの関係の結末
ジュマが、地元の黒人達の英雄となったその先
こういうことの方向性が伺えるものが、美しい冒頭のシーンと呼応する美しいシーンとして展開される
青春の日々の終わり、人生の夏は終わり収穫の秋になる
そういう終わり方が観たかったものです

かといってそれで減点しても、余裕で星5個です
それくらい素晴らしい映画です
クライマックスでのカタルシスの爆発には不覚にも涙がでてしまいました

日産自動車のレーシングチームのラリー監督やピットクルー達が、遠いアフリカの地で大奮闘する様は胸が熱くなります
埼玉県警の機動隊が銭形警部に率いられて世界で奮闘するのと似た感覚です
というか本作の方が古いのですが

石原裕次郎35歳の格好良さは当然です
それよりも特筆すべきは浅丘ルリ子29歳の美しいことです!
海外シーンでその美貌の映えること!
外国人俳優達に混じっても全く違和感も遜色もないのです
衣装もセンスのある素敵なものばかりでした

ピエール・カルダンをモデルにしたと思われるファッションデザイナーも登場します
陽子は、日本人ファッションモデルの草分け松本弘子をモデルにしているかも知れません
劇中では東急百貨店でのファッションショーでした
ピエール・カルダンは確か高島屋だったと思います

1969年の東京のシーンも素晴らしい!
クラブのインテリアなど凄い
4周くらい回って、最高に現代風です
建て替え前のホテルオークラも登場します
あの有名な広々としたロビーもチラリと写ります

カフェドランブルの珈琲も登場します

ヘリコプターで移動したのは武蔵村山の日産自動車のテストコースと思われます

その工場自体がいまはもう20年も昔に閉鎖され、その跡地にはイオンモールが建っています
遥かな時間が経ったものです
まったく今は昔です

1969年公開の意味
敗戦して失意の底にあった日本が復興を遂げ、高度成長して、今度は戦争ではなく産業でも文化でも、再度世界に挑戦して成功を収めつつある姿
それが本作に表現されてあるのです
そしてそれは70年代、80年代と次々に実現されて行ったのです

自動車だけでなく、電機も、ファッションも、珈琲だって、産業でも文化でも学問でもどんな分野でも世界と互してリードして行けるのだという、日本人の将来への自信と希望が詰まっています
眩しいほどです
それは21世紀の日本から失われたものです
失われた宝石の輝きです

栄光への5000キロ
もちろんサファリラリーの走行距離の意味です
しかし21世紀の私達が観ると、それは「栄光の昭和」という意味のように感じられるのです
Hmskpixgosn
Hmskpixgosn
カーレース映画の醍醐味のかけらもなく、決まりきった男と女の生きざまの違いも表現できず、観終わっても感激すら感じられない映画だった。
どうしてなんだろう?
日産自動車のPR映画のつもりで撮ったのなら許せるけれど、それすら感じられないのはラリーと言う競技の所為なのか、その過酷さが滲み出ているシーンは微塵もない。たぶんに、車好きを自負するスタッフが一人もいなかったんだろう。
ほぼ海外ロケで終始するが故、石原裕次郎は膨大な借金を抱えることになっただろうし、独立プロとしての先駆けで苦労することになっただろう。それが唯一の財産になった事が慰めだ。
ただ、見所は浅岡ルリ子演じる優子”がダットサン”に嫉妬する表情だけが今でも僕の心から消えてなくならない。
Kxpigohssnm
Kxpigohssnm
話としてはレーサーとファッションデザイナーの恋物語なのでしょう。
でも、舞台としてモンテカルロ・ラリー、日本グランプリ、サファリ・ラリーがすごい。
当時はCGはおろか特撮だったそれほどの技術があったわけではない(少しある特撮はクロマキーを使った合成、やはりお粗末感はある)。なのに、この映像の迫力はどうやって作られたのであろう。
すごすぎ!
3時間もある映画ですが飽きません。
全篇、フランス映画っぽいリズムですが、すべて実際の記録映像や本物のレースシーンを撮影したり、サファリ・ラリーのシーンではレース開催中にレース会場でロケをしたりと、この映画ならではの迫力のレースシーンは見もの。
実際に石原裕次郎をサファリ・ラリーに出場させてロケを行う企画があったそうですが、主催者から断られたそうです。(それはそうでしょう。)
サファリ・ラリーのシーンではレースの勝利を目指すレーサーとメカニックの緊張とそれをまつ恋人の不安が良く描かれており、ラリーの「行って帰る」の意味によく合っていました。
いい映画ですね。
日本ももう一度こんな映画やレース活動をしてほしい。
日産もあの当時の車つくりを思い出してほしいです。