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ワイルド・ワイルド・ウエスト Comments (10)
おとなはちょっと最後までみれないとおもう。
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題名からして西部劇なんだと思っていたが、西部劇とはいえどもお馬鹿街道まっしぐらの喜劇だった。いろんな怪しげなおもちゃが終始登場してくだらないことを精一杯やり続ける。内容は無いし馬鹿馬鹿しいけれど、映像に金はかかってるみたいだし適当に暇つぶしする程度にはなる。
ロマンスがあるわけでもなく、友情も微妙に映えない。ロボット物らしく、またはスポ根に近い感覚で、体育バカな二人が悪を倒すことに意気込む感じがあればウィル・スミスも活きてくると思うが、どこかおしとやかな感じで突き抜けなかった。
奇人たちの西部劇らしいがノーマルな人間が一人も出てこない映画と言うのも珍しい、明らかに彩り役の女性陣たちも気の毒に思える、コメディであることは間違いないが、私の笑いのツボとは違うので評価に窮する。
まあ可笑しな機械を次から次とよく考えたもので奇妙な玩具の博覧会のよう、それはそれで興味を引くが生首プロジェクターなど悪趣味で頂けない。鋼のフランケンシュタインもどきは奇抜なアイディアなのにあっさりやられてしまった、もう少し使っても良かったろうに・・。
巨大なスパイダーロボットは既視感があったがスターウォーズのAT-AT(全地形用装甲歩行兵器)を模したのだろうか。1億7千万弗もかけて壮大な悪ふざけ映画を作った意気込みは買うが演出があまりにもわざとらしいのは如何なものか、ラジー賞を総なめしたと言うのを聞いてまんざら私の偏見でもないようでちょっと気が楽になった。
ウィル・スミスとバリー・ソネンフェルド監督という「メン・イン・ブラック」をヒットさせたコンビが、分かりやすく二匹目のドジョウを狙った西部劇です。まぁ、ドジョウはいなかったですね。
その年のゴールデン・ラズベリー賞を五部門で獲得した本作ですが、意外と面白かったんですよね。個人的に変なガジェットがいっぱいでる映画って好きなんですよね~。微妙にガジェット活かせてなかった感はありましたけど。
何より問題はギャグをことごとく外している所ではないでしょうか?アメリカの子供が好きそうなギャグなのですが、最初っから娼館が出てくるので親としては子供には見せたくないでしょう。そういったチグハグさが低評価に繋がっていると思われます。
とはいえ若く勢いがあった頃のウィル・スミスはカッコいいですし、ケヴィン・クラインにせよ、ケネス・ブラナーにせよ、キャラクター作りはバッチリでした。それだけにストーリーが付いてきていないのが勿体ないなぁっなんて思ってしまう訳です。
良くも悪くもコミック的で軽~く観れるので、あまり物事を考えたくない時にゆる~く観るには最適かもしれません。